所用があり、ふだんはあまり近づかない休日の街へでかけた。
シアワセを買い求めようと、
スキマなくうごめく群れにスキマを探し
自転車を漕いでみるも。
目がかすんで、
なにもみえない、
みたくない。
街はきょうも溢れていて、
なんでもあって、なにもない。
いつからか、
ここに、
ほしいものはなくなった。
頼むから、
もうなにも売ってはくれるな。
「あなた」はどこにも売ってないし、
「あなた」を買うことはできないと、
ちゃんと、いってほしい。
あぁ、、、
でも、
ほしいものが、
ひとつだけあったな。
空き地
空き地がほしい。
街も、
人も、
埋められない、
空き地をほしがっている。
そして、
その、空っぽに
ごろん、と浮かび
ふふふ、と笑ってみたい。