『五月病祭』を終えて。
五月晴れの下、雨宮処凛さんを迎えての講演会には100名近い人が集まり、
真面目トークありの笑いありのでお客さんの反応も良かった。
何より、自ら経験し葛藤しながらも自分の頭で考え行動をしてきた
雨宮さんの言動には研ぎ澄まされた力があって、
それを直に感じられたことがすごくいい経験になった。
講演会は最後に「なぜデモなのか」を問いかけるカタチでフェードアウト。
そのまま100人ほどの群集がサウンドにのって天神の街を歩いた。
奇抜なファッションや一般的にありえないシュプレヒコールに対し、
「よくやった」とも「ふざけるな」とも賛否両論が飛び交ったが、
やっているわたしたちは心底楽しかったし、警察との攻防も緊張感があった。
飛び入り参加も多数いて純粋にうれしかった。
批判意見のなかに、本気でプレカリアート問題に取り組むつもりがあるのなら
自ら議会にでて政治を変えるべきというものがあった。
これに対して、まだ政治をあきらめるつもりはないが、
この4年間自ら政治(選挙)運動になにらかしら本気で関わった人間から言わせてもらえば、
もう、それではどうにもならないとこまできているのだ。
だからこそ、ふざけてるとか言われながらも自ら路上に出てアクションを起こしている。
そもそも、ふざけてこんなことができるわけがない。
中途半端なきれいごとでこんなバカはできない。
真剣だから、本気だから行動をしているのだ。
もはや商業化してしまった路上にでて声を上げることが、
ビラ一枚配ることが、どれだけ手間がかかり勇気のいることか。
思考が止まったようにしか感じられない既成概念に対し
葛藤をつづけることがどれだけ力のいることか。
わたしは、
わたしのまわりにいる全てのアクティビストにリスペクトを込め言う。
どう、捉えられようが構わない。
「行動の伴わない上辺だけの言葉になんて、決して惑わされない。」
希望も理想も捨てない。
葛藤も連れていく。
わたしは、わたしの信じる道をゆく。