旅の記憶が消えないうちに、青森日記。 + 初日は9:25発の羽田乗り継ぎで青森へ。 青森空港からAtoZのある弘前へはバスで約1時間。 途中、かわいいピンク色をしたりんご畑を車窓に眺めていると あぁ、本当に青森に来たんだなぁ・・・としみじみ感動。 会場へと続く道なりに、AtoZのモニュメントをみたときは、 はやるキモチを押さえられず、駆け出しそうになりました。 遠い北国まで、わざわざ足を運ぶくらいに、 すごい奈良ファンなのかと思われるかもしれないけど、 実は、ポストカード1枚持ってない私。 ただ、彼の描く女の子が、いつも不機嫌そうにしていた 子供の頃の自分に似ているようで、ずっと気になっていたのです。 10年ほど前、NHKのトップランナーで初めて見た奈良さんは ドイツの閉ざされたアトリエでひとり、自分に対峙するかのように ただストイックに描いているように映った。 笑わない女の子は、奈良さん自身なのだろうと。。。 今年。情熱大陸でみた奈良さんは、 作品と一緒に世界を旅し、やわらかく笑っていた。 そして、不機嫌だった女の子に微笑みが宿った。。。 たぶん、私はその理由を知りたかったのだと思う。 つくることで、出会えることを。 出会うことで、つくれることを。 + 〜以下、パンフレットよりテキスト抜粋〜 ・・・・・・・・・・・ 北国の、大正時代に建てられたレンガ倉庫。 そこにひとつの街が生まれようとしています。 そこに掲げられた名前は『AtoZ』 AからZまで、26の小屋が立ち並ぶ。 いや、ひょっとしたらそれ以上の・・・ 日常をちょっと逸脱したその街で、あなたの中で止まっていた時間が動き出す。 2006年の夏から秋にかけ、奈良美智の故郷である青森県弘前市で 『AtoZ』と題したプロジェクトが実現します。 自らの少年時代の記憶と対話し作品を制作し続けてきた奈良美智。 暮らしの中の「ものづくり」を通して、生活環境をデザインしてきたgraf。 彼らの共同作業によって現れる、3ケ月間だけの架空の街。 それは、奈良とgrafが出会った2003年大阪から始まり、 台湾、韓国、横浜・・・と移動してきた旅の軌跡でもあります。 彼らが共に生み出すのは、美術館やギャラリーの四角い箱には 決して収まりきれなかったもの。 さまざまな時間を内包した廃材でつくられた小屋は、独特の風合いや 肌触りをもって、わたしたちに、きっとどこかで体験した記憶を みせてくれることでしょう。 『AtoZ』は、あなたがその街を訪れたときに完成するのでしょう。 小屋を訪ね、路地を抜け、深呼吸をする。 その瞬間、離ればなれになっていた記憶たちが、色や形や匂いとなって あなたに呼びかけるのです。 +++参加アーティスト+++ 川内倫子・松本大洋・杉戸洋・三沢厚彦 ・・・・・・・・・・・・ そして、AtoZは私にすてきな出会いを用意していてくれました。 私のことを羽田で見かけたという、Aちゃんに 突然声をかけられたのだ。 聞けば彼女も鹿児島からのひとり旅。 九州というだけで、一気に親近感が湧くから不思議なもんです。 しかも、情報誌の編集をしてる彼女とはアンテナの張り具合も似ていて AtoZを後にする頃にはすっかり仲良しに。 + さて、Aちゃんとふたり、晩ゴハンをどこにしようか相談し、 せっかくなんで、青森の郷土料理も食べたいねーってことで、 まずは荘苑に載ってた『おばとみ』へ。 しかし、この『おばとみ』 店に入ってびっくり。 なんと、スナックだったのです。。。 カウンターでは常連と思われしおいちゃん達の津軽弁が行き交い ママと親しげなムード。 しかも、スナックならではのチャージまで取るという。。。 お手拭きで手まで拭いてたけど、このまま弘前の夜を台無しには できんと、ふたり勇気をだして店を後に。。。 はい。まんまと荘苑に騙されました。 気を取り直し、AtoZ期間中、grafが運営しているカフェ 『graf media gm:HIROSAKI』へ。 しかし、ココも夜のイベントの関係でお茶しかできないと判明。 最後に辿りついたのが、Aちゃんがおすすめ情報を仕入れていた カフェ『zilch』 そして、ここでの出会いが、 私のひとり旅をとても幸せなものにしてくれたのでした。 つづきは次回。。。
by cotomono
| 2006-10-24 00:09
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