昨日とおなじ今日をやってても、
今日とおなじ明日はこない。
と、今夜ミシンをかけながら、ふと思う。
現状維持をしようと、現状を維持しても、
それは土台無理なはなしで。
わたしの意思とは関係なく、からだというわたしは、
いつか、おしまいの日に向かって、
毎日毎日、生きながら死んでいる。
それはどこか救いであり、なんだかちょっと笑いたくなる。
だから、
できることをやってても、
ほんとうにできたことにはなんないんだなぁ。
ウォーミングアップは必要ない。
なんて、うそぶいたこといってないで、
生きながらに死にゆくわたしに
抵抗を。
新しい自分が見たいのだ — 仕事をする
昨日の自分には人は皆用がない。
繰り返しなんかには用がない。
いくら繰り返しをやっていると思っても、
其の繰り返しの中にいつも繰り返さない自分を見ようとして居るのだ。
どんなつまらない仕事を強ひられて居たとしても、
次々により新しい自分を見ようとして引きづられて居るのだ。
これ以外に人を動かす動力があるであらうか。
〜河井寛次郎