<   2013年 03月 ( 12 )   > この月の画像一覧

フリーハンド

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今日は久しぶりに腰を据えて針仕事。
日々、なんとなくあわわとしてて気がついたらミシンを触るのも2ヶ月ぶり。
さすがに縫い始め「ううっ」と鈍い音が...やっぱり道具は手入れというか、
触ってないとダメね。ミシンさんよ、さぼっててごめんね〜

作っているのは、もうだいぶお待たせしてしまっているオーダーもの。
御丁寧なお手紙まで頂戴していたので、ご期待に添えるものを思うのだけど、
普段自分が作っているものより、ひとまわり以上サイズが小さいので、
なかなかスケール感がつかめず、何度も図面を描くけどイメージがみえない。

それで、作りながらフリーハンド(感覚)で縫い進めていくことにしたら、
これが意外とうまくいく。構造的にはけっこう複雑なんだけどな。ふしぎ。


昨夜は友達とワインとイタリアンの夕べ。そういうお食事も最近なかったなー。
夜話と夜桜も相まって、なかなかいい夜だった。

そんなこんなで三月もあとすこしでおしまい。
はー、ぼーとしてるうちになんてことでしょう。。。(汗


写真は、こんど展示会でお世話になる「カシズク」さんと
まるでお話の世界みたいな小皿。一枚一枚もかわいいけど、
ふたつ並べるとぐっと「ものがたり」感でる。こういうの大好き。
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by cotomono | 2013-03-24 21:55 | Comments(0)

生きている

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ここ数年、いわゆる「心の病」について語られることが多くあり、
わたし自身は今のところまったく縁のない話だけど、どうしてそうなるのか?と
素朴な疑問があり、そういう番組があるとじっと見入ってしまいます。
そんな中、このインタビューはとても興味深いです。
MAMOO.TV「発達障害は本当に増えたと言えるのか?」

日本人って、いつからこんなに「生きている」ハードルが高くなったんだろう?
わたしが出会ったフィリピン人ってなんであんなにニコニコしてたんだろう?
まぁ、日本もフィリピンもひとりひとり背景が違うわけで、こんな風にざっくりと
天秤に架けることじゃないですけどね。


でも、彼女たちの「生きている」を知っているってことだけで、
わたしはずいぶん助けられているし、彼女たちとつながることで
自分の「生きている」がぐーんと広がった気がする。

それって、とてもステキなことです。
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by cotomono | 2013-03-18 22:05 | Comments(0)

モコモコと再会

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先日より試行錯誤していた、発砲インクでのシルクスクリーン。

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改めて版を作り直し、再チャレンジ。

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メッシュさんに何度も何度も色を調整していただき、オーブンにかけては
発砲具合を確認しつつ...

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ようやく、思ったとおりの色とモコモコ(発砲)を表現することに成功☆
うーん、、、これは想像以上のかわいさ。。。
光の具合で微妙に色合いも変化して、質感もおもしろい。

これに部分的に刺繍を施していくのですが、ここから先は
Likhaのお仕事なので、今日はこれを持って高宮へ。
ソルトさんの刺繍展にお邪魔しました〜

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途中、スカイプにてパヤタスと友人たちとしばしの再会。
元絵を描いたダンダンは娘さんの表彰式に出席(なんと成績トップ!)で、
今日は会えなかったけど、モコモコを母のビッキーさんに見てもらい、
「かわいい」と笑顔でコメントをちょうだいしました☆

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次回フィリピンに行くときは、ボホール島で「めがね猿」に会いたいなー。
ソルトさんの刺繍展は明日まで高宮のアミカスにて。ぜひぜひ。

『Happyがつながるママの手ししゅう展 福岡アミカス』
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by cotomono | 2013-03-16 23:42 | Comments(0)

cREATUREsと失敗学

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昨夜は絵描きのoshowとイラストレーターの土器さんことdockyさんと、
須崎にある「うどん、ちょい呑みつきよし」でごはん会。
シメの釜揚げうどんまで、安くてほんとにうまかったー。

で、ふたりはこれから「cREATUREs」というユニットを組んで活動を始める
とのことで、できたてほやほやの「生きものたち」をいち早く見せてもらう。

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キャラクターデザインからすべて手作りで、もうこれがカワイイのなんの☆
こんな生きものたちがあと18人もいるらしく、ぜんぶで20人。おそるべし(笑
いっこいっこ箱に入ってて、こんなのプレゼントされたらうれしいよね〜
わたしもいつかオリジナルで作ってもらおう。

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oshowはまもなくご卒業を迎えられるので、旅立ちのお祝いに
「骨ちゃんデカかばん」をプレゼント。やっぱり描いた人は似合うやね。
これから始まる旅路に、このかばんも一緒に連れてってくれたら嬉しいな〜


***


東日本大震災から昨日で2年がたち、色んな場所でいろんな思いを持った人たちが
集い語らう場面がテレビでも多く放映されている。

そんな中、3/10の夜に放送された「ETV特集」はとても興味深かった。
何が書かれなかったのか ~政府原発事故調査~

この調査委員長を務められた畑村洋太郎さんが唱える、失敗学
これは単にアカデミックなものとしてではなく、わたしたちひとりひとりの中で
きちんと育てていくべきものであると思った。

原発事故は回避できたはずの、ヒューマンエラーだ。

イデオロギーとしての反原発はもちろんある。
でも、そこに単に帰依してしまうことで、気付けなかったり、
及ばなかったりすることが、現実としてあるのではないだろうか...

ぜんぜん、言葉にできないけど。

失敗から何を「学ぶ」かの前に、失敗をまず「理解」することが
重要に思えてならない。
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by cotomono | 2013-03-13 01:37 | Comments(0)

三月はサル。

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年が明けて、1月2月は例年より時間がゆっくり流れていく感じがしてたけど、
3月に入って急に、日めくりカレンダーを一気に破り取るみたいに日々が
あっという間に過ぎ去っていく。ここのとこ気温が上がって春めいてきたのも
あるだろうけど、もうちょっと冬の余韻が欲しい今日この頃。

先週は打ち合わせとCAMKでの奈良美智を観に、熊本へ。
奈良さんを観るのは2006年の青森弘前以来なので7年ぶり。
いやぁ、、、本当にすばらしかった。ブロンズも良かったけど、
やっぱりアクリルキャンバスの女の子たちにはぐっと見入ってしまった。
深い深いところにあるのに湖面のように澄んでて、触れることのできない
永遠のようなものを感じた。4月14日までなので、お近くの人はぜひ。

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さてフィリピンから持ち帰ってきた宿題をカタチにするべく、試行錯誤開始。
作るのものは、もちろんカバン。

フィリピンのマーケットで仕入れた生地を使い、Likhaでのワークショップで
出て来たデザイン画
を元に、シルクスクリーンと刺繍で仕上げていきます。
(と、言葉にする分には簡単だけど、これがイメージどおりにはいかないわけで..

まず、ダンダンがワークショップでマニラペーパーに描いた例の絵をベースに、
トレペの上からマジックでフォルムだけを書き出していきます。

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でも、それだけだと質感が表現できないので、またその上からトレペをかけ、
今度は極細のペンで線の集合体として形を描きます。こうすることで、
実際に生地に刺繍を施していくときに、違和感なくできるかなと。

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それを50%に縮小し、A4のフィルム(版)に配置したのがこちら。
だいぶ、パターン(模様)としてみえてきました。

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これを、いつもの如くメッシュさんでシルクスクリーンで刷り入れてもらいます。

もちろんこれを全部刺繍するとなると、コストも手間もかかって大変なので、
シルクスクリーンの模様をベースに、部分的に刺繍を施すつもりです。

が...ここで問題発覚。

今回、ジュートという太糸で織られた生地を使うのですが、表面が平でなく
ボコボコとしているのでうまく質感が表現できず、せっかくのディテイルも
潰れてしまうことに...

それで、思い切って作戦を変更。

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発砲シルクという、熱を加えることでモコっと浮き出てくる特殊なインクを使い、
シルクの模様自体を立体的にすることに。

これは、専用のオーブンで生地を熱しているところ。
まるで理科の実験のようで、どきどき。


が...またしても問題発覚。

これまで、一度も上手く行かなかった事はないそうですが、
生地の問題か、シルク版の問題か、熱の問題か、分かりませんが
上手く発砲してくれない。。。


メッシュの平川さん曰く、問題検証のための時間が必要とのことで、
生地は貴重だけど一部はサンプルとして使ってもらうことに。
シルク版も発砲用に作り直す方がベターなので、ここは多少コストが出ても
必要経費と思って惜しまないことに。

出来たものが良くなければ、自信を持って世に出せないわけで、
ストーリーだけで売るわけにはいかないし、そういうのはフェアじゃないもの。
やはりものでやる以上は、ものがすべてやもん。


というわけで、なかなか前途多難ですがおもしろくなって参りましたー。
三月はサル。なにかと時間が欲しい三月です。
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by cotomono | 2013-03-10 16:37 | Comments(2)

フィリピン旅日記:2/18(月)ワークショップ#2@Likha

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フィリピン滞在も6日目。
明日は朝の便で帰国するので、現地で活動できるのは今日で最後。

というわけで、最後の一日も「Likha」のアトリエでワークショップの続きを。
前回のデザインに続き、今日はカバン制作をやってみることに。
参加者は前回同様Likhaの主力メンバー6人と、通訳兼アシスタントとして、
もちろん大井知文さんにも手伝って頂きました。

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まず、前回マニラペーパーで作った紙のカバンどおり生地を縫っていきます。

ミシンはダンダン。ダンダン、Likhaでの役割は生産管理(マネージメント)
なのですが、実はミシンも扱えるというオールランドプレーヤー。
デザインの素質もあるし、こちらが言わんとしていることを、すっと理解して
くれる感じが多々あり、いろんな意味でものすごく伸びしろのある人。
リーダーとしての自覚も芽生え、そのあたりは母(ビッキーさん)譲りかもね。

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今回、ソルトさんからのご要望もあり、工具(金具)を使った「カバンづくり」を
やってみることに。工具はさすがに現地では探せないと思ったので、
私が普段使っているものと同じものを持ち込んでいただきました。

まず、ホワイトボードに絵を描いて工具と金具の説明をしていきます。
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具体的には、カシメを使ってカバンの持ち手(紐)部分の取り付けをやって
もらったのですが、私が一度手本をみせただけで皆さんすんなり出来ました。

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続いて、留め具としてマグネットボタンの取り付けを。これもすんなりOK。
みなさん基本的に手先が器用な人たちなので、何も問題なし。

でも、これまで工具や金具を使ったことがなかったようで...
ジーパンなどに(カシメが)付いているのは知っていたけど、実際こんなに
簡単に出来るとは思わなかった〜!と素直に感動してくれていて、
にわか先生としても、うれしい限り。。。

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こんなんできましたー。とモデルさんに持ってもらいパシャリ☆
即席で作ったわりには、なかなかの出来ですね。

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以下、ワークショップ後のみなさんの感想です。

*かばんなんて自分たちが作れると思っていなかった。
 作る技、特に工具を使って、持ち手を付ける体験ができたのが良かった。
*技を目の前で見せてもらい、習えたのがうれしかった。
*オリジナルのかばんを作りたい、自分も欲しいと思った。
*かばんも図面を作って作るものと知った。図面起こしは難しい。
*わたしも家でバッグを作っているので、次回はそれをみて欲しい。

などなど...

最後はみんなで記念撮影。みんないい顔してますね〜。
即席のにわか先生でちゃんと出来たか不安ですが、
何よりわたしがいちばん楽しかったです。

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教えるって難しいけど、その分受け取るものもたくさんあって、
こんなこともできる、あんなこともできると、イメージがどんどん膨らんで行く
本当に充実した楽しい時間でした。

写真は、アナベルさんの作業テーブル。
机の上には、わたしが3年前にプレゼントしたピンクの手染めのカバン。
だいぶくたくたになってたけど、ちゃんとそこにありました。


あの時の約束どおり、会いに来れてよかった。

ありがとう。

そして、またね。
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by cotomono | 2013-03-07 21:19 | Philippines | Comments(0)

フィリピン旅日記:2/17(日)コレヒドール島

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フィリピン滞在5日目も朝から雲一つない青空。
太平洋戦争の史跡を訪ねてみたいという私のリクエストを組んでくださり、
都会の喧騒を逃れ、マニラ湾からフェリーに乗ってコレヒドール島観光へ。
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アテンドしてくれたのは、九大からフィリピン大学へ留学中のエリカさん。
ソルトのボランティアスタッフでもあり、とってもキュートな女の子。
ちなみにフィリピン大学とは日本でいうとこの東大。みなさん「UP」と略称で
呼んでて、現地の方にも「UP」と言うと、おぉ...と反応が返ってきます。
(UPは敷地がとにかく広くて、敷地内にホームレスの人が住んでたり、
そのホームレスを支援してる学生もいたりとある意味、自治が進んでる?かも...)
彼女は大学院に進学後、将来は国連で働くのが夢だそうで、フィリピンでの経験が
生かされるといいですね。がんばれ〜。

エリカさん、これまでコレヒドール島のことはノーチェックだったそうですが、
私のアテンドをして下さることになり、前日ほぼ徹夜で勉強してきてくれました。
おかげで私はらくちんらくちん。。ありがとう。

上の写真は、フィリピン人、アメリカ人、日本人、
みんなでランチしているところ。海風が心地良かった〜。

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ランチ後、オープンバスに乗って島内観光へ向かうのですが、タガログ語、英語、
日本語と、ガイド別にバスが分かれていて、私たちは当然「日本語」のバスに乗る
はずだったのですが、何かの手違いで英語のガイドバスに乗車。
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やたらテンションが高いガイドさんのイングリッシュジョークに
乗客の皆さんは大爆笑で、まぁそれはそれで雰囲気は良かったのですが...
肝心の話が分からないので、早々に「すいません、日本人です」と白状し、
途中下車。すぐ後ろに付いて来ていた、オープンじゃない日本語ガイド用の
小型バンに乗り換えることに。
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気を取り直し、小型バンのドアを開けたものの...中の様子をみた瞬間、
思わずエリカさんと顔を見合わせて、絶句。。。

中に乗車していたのは、日本人のおじさん3人とフィリピン人の女の子3人。
ぴったり3カップル(笑)。そういう話は良く聞くけど、まさかこんな場所で
遭遇するとは。。。まるで絵に描いたような光景にもう笑うしかなく、
「おじゃましまーす」てな感じで同乗させてもらうこととなった。

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そんな想定外の展開もありつつ、日本語ガイドのバスに変えたのは正解。
あのまま英語のガイドに付いてたら、たぶん違う場所を見て回ることになっていた。

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エドさんこと、日本語ガイドのエドワードおじさん。御歳62才。
「アメリカ人きらいね、わたし日本人がすきよ」と、やたら日本びいきなのは
営業トークだとしても、途中、ぽつりとこぼしていた言葉に本音がにじんでました。
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「ここに来れるのは日本人とアメリカ人ばかりよ。
フィリピンのふつうのお母さんたち、来たくてもお金なくて来れないね。」

そう。いちばんの被害者は、アメリカでも日本でもなく、フィリピン人なのだ。

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戦争末期、このマリンタトンネル内で6000人の日本兵が自決したそう。

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海を面する小高い丘に立つ、慰霊碑。
花びらを模した石碑にはコレヒドールだけでなく、レイテやミンダナオで死んで
いった兵士の名前も刻まれていた。中には17歳というものもあって言葉を失う。

「フィリピンの方々の慰霊塔はないのですか?」とエドさんに聞いてみたら
「うん?ずっと向こうにあるよ。でも、誰も行かないね。」とさほど気にもとめず
遠くを見ながら答えるエドさんであった...

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みんな、帰りたかっただろうな...

海に沈む夕日を背に、慈悲深く佇む母子観音を仰ぎ見ているうちに、
ふっと涙があふれてきた。

フィリピン人も、アメリカ人も、日本人も、
みんな、みんな、帰りたかった。


そんな無数の声なき声が、聞こえてくるようでした。
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by cotomono | 2013-03-05 22:06 | Philippines | Comments(0)

フィリピン旅日記:2/16(土)スタディツアー(その5)

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こちらはソルトのスタッフの面々。
左前から、キャシーさん、学生ボランティアのエリカさん、ジョーさん、
ミレットさん、学生ボランティアのマイさん。

キャシーさんは主に会計を担当。いつもニコニコ優しい笑顔を絶やさない方。
ジョーさんは子どもたちの補習授業を担当。非常に教育熱心な方で、
授業には公文式を取り入れているそう。(公文はフィリピンにも進出してます)
ミレットさんは子どもエンパワメントのリーダーで、とても聡明な女性。
言葉に力がある方で、英語も堪能。

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わたしにもっと英語力があればミレットさんと色々お話できたのに...と
残念に思うくらい、心から湧き出てくるものがあって言葉はよくわからないのに
ぐっと伝わるものを感じました。

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Likhaの若きリーダー、ダンダン。
そして、ダンダンの母でみんなのお母さん的存在であり、
ソルトのプレジデントでもあるビッキーさん。

想像以上にしっかりと役割分担が出来ていて、頼もしい限り。

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スタディツアーの参加者でフェアトレードショップを営む女性が、
こんな質問をされました。


「実際に現場に来てみるまで、大変で可哀想な人たちと思っていました。
でも、みんな明るく楽しそうに笑っていて、正直そのギャップに戸惑いました。

社会背景が異なるので一概に比較することではないのですが...
日本人は物質的には豊かです。しかし自殺者は年間3万人、ひきこもりや鬱病は
社会問題にまでになっています。これから帰国し、あなた方のことを子ども達に
伝えたいと思っていますが、どう伝えることが正しいのでしょうか?」


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それに対し、ビッキーさんがおっしゃっていたことが印象的でした。

「もういちいち悩んでいられないほど、苦しいことや大変なことは次から次に、
やってきます。みんな、笑顔の奥に様々な困難を抱えているのです。

でも、だからといって心まで汚されたくはない。苦しいことがあっても
顔に出さず、笑顔であることは、フィリピン人の美徳とするところなのです。」


「わたしたちはこれから、一生懸命に働きます。
そして、より困難にある人たちの助けとなれるよう、共に働いてください。」




あとでソルトの小川さんに聞いたことですが、これまでビッキーさんは
「困っている私たちを、どうか助けてください」と言っていたそうです。

それが、現在は「共に働いてください」に変わった。


ビッキーさんの笑顔の奥に隠された、
これまでの歩みを容易く想像できるものではないけれど...

その言葉に、すべて表れていると思いました。


ここに来ることができて、本当に良かった。
笑顔であることは、本当に尊いことなのですね。

たくさんの笑顔と気付きを与えて下さり、
ありがとうございました。
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by cotomono | 2013-03-03 22:36 | Philippines | Comments(0)

フィリピン旅日記:2/16(土)スタディツアー(その4)

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デイケアセンターでみんなでお昼ゴハンを食べた後、早速地域の見学へ。
実はここ、ゴミ山崩落事故の慰霊塔のある場所。その目と鼻の先にはゴミ山が
そびえています。でも、ゴミ山の写真を撮ることは厳重に禁止されているため、
あえて逆方向にシャッターを切りました。

この階段を上がった先に、Likhaのアトリエのある通りがあります。
家々の軒先にはニワトリがコケコッコーと喉を鳴らし、それに負けじと
開け放たれた家の奥からはお父さんたちが昼間からカラオケ大会(笑
フィリピンではマイカラオケはもはやスタンダードだそうで、
働き者の母さんに、のんびり父さん。。。いやいや、お父さんたちにも
がんばってもらいたいとこですが、実際、男たちの働き場がないのも事実。
でもそんなことはどこ吹く風と、唄って踊ってまぁ、賑やかなこと...(笑

さすがにゴミ山の近くは臭いもきつく、うっとなる瞬間もあったのですが、
気候が良かったせいもあるのか、少し離れるとさほど気にはなりませんでした。
町は住居区域と商店区域がなんとなく区別されているようで、商店区域は
音も匂いもごちゃごちゃと入り交じり少々息苦しく感じましたが、
住民区域はある一定の秩序があり、落ち着いた雰囲気でした。

住民はわたしたちのような「旅人」に慣れているのか、子どもたちは
ひやかし半分、時おり手を振って笑顔で接してくれました。

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スタディツアーの一環で、家庭訪問をさせて頂きました。
こちらはマルチニコさんファミリー。畳六畳ほどの広さの住まいに、
夫婦2人と、な、なんと子どもが11人。。。(上の子はすでに結婚されているとか)

フィリピンの平均的な子どもの数は3人、多くても6人が最高だったそうで、
これには同行していたネスさんジョーさんのフィリピン人スタッフも
さすがにびっくり。。。

話によると、(たしか)フィリピン中部ビサヤ地方のご出身で、
そこで半漁半農生活をされていたそうですが、自然相手のため収穫は不安定。
現金収入はゼロのため、仕事を求めここでスカベンジャーとして定住。
汚いきつい仕事だけど、確実に現金収入がある現在の暮らしの方が良いと、
田舎に戻る気はまったくないそうです...
確かに田舎に戻ったところで、小作として搾取され続けるのであれば、
少しでも希望を見いだせる場所にいたいと思うのは当然かもしれません。

子どもたちは学校へ通えて時期もあったようですが、次第にドロップアウト。
将来は父親と同じくスカベンジャーとして働くのが夢で、そのお金で
兄弟たちを学校に行かせてあげたいと言っているそうです。

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ここは、町の小学校。子ども達の元気な声が外まで響いてました。
クラスは午前と午後に分かれていて、なんと一学級70人。
慢性的な先生不足。これでは、十分な教育が行き届かないはずです。。。

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小学校の前にはココヤシの屋台。
その場でナイフを入れてストローを差し、ジュースにしてくれました。

ほんのり甘くて美味しかった。




つづきは、(その5)へ。
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by cotomono | 2013-03-02 21:55 | Philippines | Comments(0)

フィリピン旅日記:2/16(土)スタディツアー(その3)

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続いて、前日もワークショップで訪れたパヤタス地区へ再訪問。
Likhaのアトリエの横には「わかばセンター」というデイケアセンターがあり、
ここは子どもたち(ソルトの奨学生以外でも)が自由に出入りできる図書館や
周辺の住民の方々が集えるミーティングルームがあります。

【パヤタスとは?↓】
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【パヤタスのゴミ山とスカベンジャーについて↓】
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上のガイダンスにもあるように、2000年のゴミ山崩落事故以降、2007年を目処に
ゴミ山は閉鎖へと進むはずでした。でも、ゴミ山は「金のなる木」として利権の象徴
でもあり、実際は閉鎖どころかそのエリアを拡大し続けており、それに伴う強制立ち
退きも差し迫った問題として現実化しつつあります。

実は、Likhaのアトリエのある区域も立ち退きの範囲に入っているようで、
詳しくは小川さんのブログに記してありますので、ぜひご一読ください。
パヤタス立ち退きに関する重要な会議

また、バイオ燃料の開発を手がけるイギリスのガゼシア社により、ここのゴミ山の
生ゴミを使って、車両用のバイオ燃料を作るプロジェクトが進められているそうで、
近くにプラントを造る計画もあるとか。そのこと自体は、環境が整備され悪くない
のかもしれませんが、それに伴う立ち退きや雇用問題などがクリアにならないまま
進められる可能性は非常に高く、住民目線の開発でないことは誰の目にも明らかです
フィリピンのゴミ山からバイオ燃料を


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土地はいったい誰のものか?

過去から脈々と連なる永遠のテーマともいえる問題の縮図が、
ここにあるように思いました。


つづきは、(その4)へ。
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by cotomono | 2013-03-02 20:15 | Philippines | Comments(0)