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新しい自分が見たいのだ

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昨日とおなじ今日をやってても、
今日とおなじ明日はこない。

と、今夜ミシンをかけながら、ふと思う。

現状維持をしようと、現状を維持しても、
それは土台無理なはなしで。

わたしの意思とは関係なく、からだというわたしは、
いつか、おしまいの日に向かって、
毎日毎日、生きながら死んでいる。

それはどこか救いであり、なんだかちょっと笑いたくなる。



だから、

できることをやってても、
ほんとうにできたことにはなんないんだなぁ。



ウォーミングアップは必要ない。
なんて、うそぶいたこといってないで、


生きながらに死にゆくわたしに
抵抗を。








  新しい自分が見たいのだ  — 仕事をする

  昨日の自分には人は皆用がない。
  繰り返しなんかには用がない。
  いくら繰り返しをやっていると思っても、
  其の繰り返しの中にいつも繰り返さない自分を見ようとして居るのだ。
  どんなつまらない仕事を強ひられて居たとしても、
  次々により新しい自分を見ようとして引きづられて居るのだ。
  これ以外に人を動かす動力があるであらうか。

                    〜河井寛次郎

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by cotomono | 2011-05-30 23:59 | Comments(0)

白と、黒と、灰色と、、、

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友人からちょっと気になる内容のメールが届いたので、
以下、転載します。

『モンサント社』って名前、どこかで聞き覚えがあるなと思ってたら
ベトナムで使われた枯葉剤のメーカーだった。



:::::::::::::::::::::::::::::::::

「遺伝子組換えセイヨウナタネ、トウモロコシ及びワタの第一
種使用等に関する承認に先立っての意見・情報の募集について」

モンサント社が農水省にセイヨウナタネ・トウモロコシ・ワタなどの
遺伝子組換え作物の栽培・流通・輸入等のを可能にする申請を出しました。

農水省は、これらの遺伝子組換え作物承認前にパブリックコメントを求めています。
原発も火急の問題ですが、こちらも黙っていると知らない間に認可・承認されてしまいます。


農水省:遺伝子組換え作物についてのパブリックコメントに
投稿がまだな方は、下記のHPも読んでみて是非コメントしてください。

遺伝子組み換え綿花で2万人のインド農民を自殺に追いやった
事例、遺伝子組み換え種子による大量生産+単一作物のせいで
自給できなくなって逆に飢餓になったという報告です。
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/Q_A/idennsi/hatake_0512_idennsi.htm

農水省コメントフォーム

::::::::::::::::::::::::::::::::::::






どこも、ここも、
「この世界はまちがっている。」

そんな気持ちでいっぱいだ。


でも、そういいながら、いつのまにか、
その一端を担がされている事実を突きつけられる。



資本主義が悪いのか、わたしが悪いのか、
資本主義って誰だ? わたしは資本主義者なのか?


そんなことを問うたところで、どうにもならない。





この世界を覆っている灰色の根源はどこにあるんだろう?

灰色はいつか、絵具(顔料)のチューブを戻すように
白と黒とに分かれる日がくるのだろうか?


いや、そんな日はたぶん、こない。





仮に、わたしたちをいろんな色に染まりやすい
「綿」だと例えて。


そして仮に、

放射能で汚染され「黒」く染まった世界はいやだと
原発のない世界を求め、「白」に染まろうとする。


でも、もともと染料には、白も黒もなく、
染料が全くない状態が「白」であり、
全ての色の染料を混ぜた状態が「黒」なのだ。


もし、てっとり早く白になりたければ、顔料(絵具)を上から塗るしかない。
でも、それもいつかは剥がれ落ち、白ではない色がでてくる。

それを防ぐには蛍光剤で青みをつけて白に見せる方法があるけど、
蛍光剤には発がん性物質が入ってるから、自らをじわじわ殺すことになる。





原発なんて、この世から消えてなくなればいい。
原発を生みだすシステムなんか、木っ端微塵に吹っ飛んでしまえ。

と、心底思う。




でも、わたしたちがいま、切実に染めたいと願う「白」の世界の裏側では、
「黒」く搾取され続ける世界もあるのだということを...


そして、わたしたちはいつでも、「黒」を構成する一色であることを
灰色の世界から、みつめ続けていくしかないのだろう。






綿には、綿の色がある。


なぜだろう?


いろんな色に溢れたこの世界のなかでは、
そのことをいつも、

忘れてしまうのだ。
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by cotomono | 2011-05-27 22:16 | Comments(0)

のろのろだけど、日常。

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ライターKさんにもらわれていった手染めのむらさき。
すっかりKさんに馴染んでてうれしかったです。




是枝監督の新作『奇跡』
ちょっと観てみたなーと思ってたとこ、2年前までご近所さんで、映画のお仕事を
されているSさんからタイミング良く「みます?」と試写会のチケットを頂いたので
ありがとございますと、昨夜は試写会へ。

企画(新幹線)もので子どももので、どうなんだろ?と思ってたけど、
いやー、さすが是枝マジック。。。おもしろかった!
子どもたちはアドリブ?と思うほど自然な演技で、きっと現場は楽しかったろうな。
それでいて惜しみなく名優たちが脇を固め、ファンタジーのなかにもテーマ性は
しっかり伝わってきた。くるりの音楽もぴたとはまってた。

子どもって、素直で嘘つきで、優しくて残酷で、ばかばかしいほど純粋で
なんというか、人間人間してて、やっぱおもしろい。

人生のうち、子どもでいられる時間は短いけれど、子ども時代の記憶や経験は
その後の人生に奥深く入り込んで、ときどき顔をだす。
わたしは子ども時代に戻りたいとはぜんぜん思わないけど、
子どものわたしが、まぎれもなくいまのわたしだなと思う。


さて、

2ヶ月ぶりにお休み水曜日だった今日は、新作に取りかかりつつ
個展でお世話になる『STABLES』さんへお電話を。
これまで、お手紙とメールでのやりとりだったので、
お声が聞けてようやく実感が湧いてきた。


今回の個展は遠方でのことで、制作などもろもろ、物理的にも精神的にも
これまでのなかでいちばん余裕のない状況だけど、不思議と落ち着いている。

なんでだろう?とずっと考えてたけど、
先の個展からずっと、途切れなく作っているからかな?と。

これまでは、「やるぞっ」ていう試合前みたいな緊張感をつくっていくことから
はじめなきゃダメだったんだけど、今回はそんなことをする時間がなく
のろのろながら日々作り続けているので、あらためてウォーミングアップする
必要がないというか、、、(いまのとこは)


もうかれこれ9年もやってるけど、
これまでは、作ることはどこか「非日常」であった。

それが、ようやく「日常」になりつつある。


今日はきついなー、めんどくさいなーと思っても、
少しはやる。でも、無理はしない。
そんな日々の「少し」が作るうえでの体力になっている。


のろのろだけど、日常。
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by cotomono | 2011-05-25 22:11 | Comments(0)

Likha

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Likha(リカ)
タガログ語で、「創造、生み出すこと」という意味の言葉だそう。


昨夜は、「ロゴ刺繍」を作ってもらっている「ソルト・パヤタス」の2010年度総会に
刺繍代をお支払いがてら参加させてもらった。

2年前からはじめたロゴ刺繍も今回で90枚目。一枚につき500円の労賃なので、
年間1千万円近いお金を動かしているソルトの活動からみると、
支援とはほど遠いほんとに微々たるものだけど...
もともと、ボランティア的に関わることはわたしには難しいなぁ...と思い
はじめたことなので、自分の身の丈に合ったフェアトレードとして
ものづくりと一緒に今後も続けていけたらなと思う。

で、それはひとまず置いといて。


総会のなかで、ちょっと、いや、かなりうれしい報告があった。

去年の3月、わたしのロゴ刺繍もしてくれている
アナベルさんをはじめとしたステッチマミーズが来日してくれた際、
彼女たちが口にしていた夢が、なんともう実現しているというのだ!

手刺繍という仕事を得た彼女たちはめきめきと腕を上げ販路を開拓し、
今年度の売り上げ目標を軽くクリアするだけに留まらず、それまでソルトが運営
してきた事業を、自ら名付けた「Likha」という名で引き継ぎ、
自立できるところまできているのだそう。

そのリーダー的存在でもあるアナベルさんに至っては、
彼女のデザイン力を生かした刺繍作品を生み出せるまでになり、
半年かけて制作したというフィリピンの農村や生活をモチーフにした刺繍の絵を
高額商品としてお土産屋さんなどで取り扱いができるようになったそうで...
去年、お会いした時にすごく感性のいい方だなぁとは思ったけど、
す、すごいです、アナベルさん。

そして、行く行くはその売り上げから子ども達の奨学金プログラムも
自らで運営でしていくことになるそうで、ソルトは今後「パヤタス地区」からの
奨学金プログラムはフェードアウト。
その分を、まだ支援が必要な「カシグラハン地区」に補充していくとのこと。


代表のOさんから、そんな経緯をざっとお話していただいただけだけど、
気がついたら眠気もふっとび身を乗り出して聞き入っていたわたし。
そして、去年、彼女たちにはじめて会ったときのことを思い出していた。

みんな、すてきな笑顔の持ち主で、
「貧困」とはほど遠い、誇り高い顔をしていた。


かっこいいなぁと、ほんとに思う。
そんな彼女たちと一緒にものづくりができて、わたしは幸せ者だ。

難しいことは抜きにして、
そう思えることが、何よりだなぁと思った。



総会の帰り際、Oさんが「アナベル、かばんいつも使ってますよ」と
声をかけて下さったので、「今度は、LIkhaの刺繍作品みせて下さいね」と
手を振る。

また、いつか会えるといいな。


がんばろうね。
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by cotomono | 2011-05-20 01:35 | Comments(0)

昨夜のETV特集

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昨夜のETV特集


記録や検証は大事だけど、なんで2ヶ月もたってからの放映なんだろう...
なんでNHKはそれをリアルタイムのニュースで出せないんだろう...

そんな疑問や怒りを通り越して、
この世界を覆っている「みえない力」の存在に呆然とした。

でも、それはたぶん誰のなかにもあって、
犯人を捕まえるように「誰」とは言えないから、
ここは灰色の世界。


だから、基軸をもってゆくのだな。





こんなことくらいしかできないけれど、
体をはって「地図」を作って下さった方のためにも。

子ども20ミリシーベルト基準の即時撤回および被ばく量の最小化のための措置を求める緊急要請
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by cotomono | 2011-05-17 00:59 | Comments(0)

ひとつ

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いつも使っている帆布の値段がまた上がっていた。
じわじわときて1年前に比べると、なんとm/400円もアップ...
仕入れ先によると、綿だけじゃなく麻も同様に上がっているらしく
うーん。。。これまで「だいたい」で仕入れてたけど、
無駄のないようにシビアにみとかないとなぁ。



さて、先の個展(つながり)で頂いておりますオーダーもの。
のろのろしてお待たせしてしまってますが、あとひとつ。
昨日、メッシュさんでシルクを刷らせてもらいあとは作るのみ...


それから、昨日は次の個展用にと考えているデッドストックの生地にもシルクを。
まだイメージが定まらないうちにあれこれやってしまうと必ず失敗するので、
とりあえず、ひとつ。

毎回、個展の度にそうだけど、
ひとつ、これっというものを作らないことには、はじまらないのだ。
なんというか、そのひとつが作れないと扉が開かないというか...


まだ、そのひとつは作れてないけれど、
昨日シルクを刷り入れながら、はっきりとイメージがみえたので
大丈夫、やれると思った。




次の個展まであと、2ヶ月。
追加で作るは13点あまり...
数だけみると、やれるか不安になるけど。

ひとつ、ひとつ、
やるしかない。
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by cotomono | 2011-05-15 20:50 | Comments(0)

考えるより、歩け。

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日曜日の夜。
海からの霧で中州の夜景もすっぽり覆ったかと思ったら急にむしむし。。。
今日はシャワーみたいな雨に打たれて家に帰り着いた。
でも、ずっと降りたくて、降れなかったからね。。。よかった。


日曜日といえば、ぎりぎりまで行こうか迷った『脱原発サウンドデモ』

あれから、みえない情報ばかりをキャッチして、
どう感じていいやらわからなくて飽和状態になってたけど。

考えるより、歩け。

やっぱり行ってよかった。
友達やら仲間やら、お久しぶりやらはじめましてやら、
いろんな人が路上にでて歩いている。
だた、それを感じることができて、よかった。
そんな場所があって、ほんとによかった。



さて、、、5月も間もなく後半戦。
相変わらず、わたしは自分のことばかりだけど、次の個展まであと2ヶ月。
あたまんなかは、まとまらないあれこれで飽和状態。。。


やれるかなー、
やらねばなー。


まずは、

考えるより、歩け。

だな。
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by cotomono | 2011-05-10 20:51 | Comments(0)

ワンコかばん

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オーダーいただきました、新作です。
ちいさなワンちゃん(2匹)を入れておでかけできるように作った、
ワンコかばんです。

素材:上帆布(撥水加工)
サイズ:W43cm、D20cm、H27cm

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シルクパターンは、アトリエブラヴォーの本田さんの「数字」を水色でベースに
刷り、純平くんの「小BIN」を淡い黄色でランダムに刷り入れています。
それに、オーダー主が手書きされたワンちゃんのお名前「calon&chico」を、
そのままシルク版にして、刷り入れました。

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構造は、重さに耐えられるように箱ものを二重して縫い合わせ、
500mlのペットボトルを取り出しやすいように入れたいとこのことでしたので、
両サイドには、少し立体的なポケットを付けています。

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内側にも両面にポケットを付け、首輪をひっかけるためのナスカン付きのヒモを
2本取り付けています。

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口にはマグネットボタン付きのフタを付け、取手ヒモは5cm幅の共布で、
Dカンを2重にスライドさせて長さ調整できるようにしています。

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そして、ワンコかばんには欠かせない、のぞき穴は底下付近に4カ所。

実際に作り出すまでは難しいかなと思ってましたが、
具体的なリクエストを頂けたので、それに沿ってスムーズに作ることができました。
オーダー、ありがとうございました。
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by cotomono | 2011-05-07 23:43 | Cotomono Works | Comments(0)

自分のことばかり考えている。

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  戦時中、という時代を生きていた人のことを、
  あとで生まれたぼくらが、
  さんざんああでもないこうでもないと言えるわけですが、
  実際にその時代を生きていた人たちの、
  がんじがらめな感じというのは、
  やっぱり当事者でないとリアルにはわかりません。
 
  出征する兵士を見送る駅のホームのその隅で、
  ひっそりと身を隠すように若い人を見送る太宰治。
  高校生のころに読んで、妙に気になった情景が、
  いままでずっと忘れられずに心に留まっています。
  出征する若者に、声をかけることもなく、
  目を合わせるわけでもなく、ただただ、
  「時代の役立たず」として物陰に棒立ちしていて、
  無事で帰ってくるようにと見送る人。
  その短編小説のタイトルは忘れているんですけれどね。
  こういうイメージが、どうしてこんなに強く、
  記憶されたのでしょう。 

  なんだか、未来のじぶんが、
  「そこのところを覚えておけよ」と、
  言ったのかもしれないです。
 
  戦時中の人びとは、お国のための「大事なこと」を、
  大声で語っていたように思えます。
  そこでは、太宰治のことばは聞えてきません。
  しかし、太宰治は
  他の人たちと同じようなことではなく、
  じぶんの視線の届くところで、
  たえず書き続けていたわけです。
  大事なことを語る、立派な人たちからは、
  馬鹿にされるようなことを、ずっとね‥‥。
 
  そんなことを思い出して、家にあった文庫本を、
  取り出してパラパラやってみました。
  なんとまぁ、生きた文章なんだろう。
  こりゃ、高校生のときにはわからない巧さだわ。
  沈黙に匹敵するだけの「しょうもないことば」を、
  唇が乾かぬようにしゃべり続ける。
  「ほんとのこと」を言う、ひとつの方法だったんだなぁ。

+++++++++++++++++++++++++++++

 以上、5/6付ほぼ日より



別に、糸井シンパってわけじゃないけど、
この人の書くことばには、いいわけのように、
ときどきストンとくる。



あの日からずっと、
求められる何かに無意識に答えようとしている自分がいて
ほんとうは何も感じられないでいる。

それならと、
被災地へボランティアに行っていた友達に話を聞いてみても、
どっかから借りてきた感情をひっぱりだしてきては、
答え合わせのようなふりをしている自分にがっかりして、
申し訳なくなる。

近しい友人たちは、日々、脱原発のために動き、発し、
私に問いかけてくれるけれど、わたしの問いはみつからないままだ。




だから、自分のことばかり考えている。

自分のことで、泣いたり、笑ったり、悲しんだり、うれしがったり、している。


この一大事なときに、
わたしは、自分のことばかり考えている。
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by cotomono | 2011-05-07 01:34 | Comments(2)