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今日で五月もおわり。
昨日から、単衣のプレスをはじめた。
絽(ろ)と呼ばれる夏物の着物はシワになりやすくとれにくく、
なかなか扱いづらい。

そろそろ右手に疲労が溜まってきてるのがわかる。
でも、いざアイロンを持つとそんなことを忘れてしまう。
痛いと思ってしまえばそこに気がとられてしまって集中力が途切れ、
うっかりってことになりかねない。
というか、今日はもうちょっとで危ないとこだった...。

ふう...。

いかんいかん。お客様の大切な一枚なのだから。




すこし落ち込んで家に帰ると、ユーカリの葉がそよそよと風に揺れている。
昨日、月麦で一目惚れして連れて帰ったのだ。
まだ鉢に植え替えたばかりなので、しっかりと根がはってくれるといい。




窓をあけ、ごろんと横になり目を閉じる。

心に、ぽかんと穴があいていく。



でも、埋めなくていい。

この穴が、わたしなのだから。




そう、ぼんやり穴を感じていたら電話が鳴った。


わたしの想像を越えたところで、
わたしのモノづくりを評価してくださっている方がいること。



つくりたい気持ちが動かない。


そんな、焦りと不安。


でも。


あなたは、あなたのままでいい。


そう言われたみたいで、


わたしの穴に、一筋の風がながれた。
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by cotomono | 2007-05-31 23:11 | Comments(2)

木の作品展

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このブログでもたびたび紹介している木の作家
矢野義憲さんの作品展がまもなくはじまります。

日程:2007年6月2日(土) 〜 4日(月)
時間:am10:00〜pm6:00(最終日はpm5:00)
場所:住吉神社 能楽殿


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矢野さんの作品のすべては、
無垢の木から生まれます。

それは、神社の御神木であったり。
長い年月、家族の暮らしをみつめてきた梁であったり。

そのどれもが、生きてきた木であり
これからも、生きていく木なのです。


大地に根を張り、枝葉をたたえているときも、
姿・かたちを変えた、そのあとも。


「木のぬくもりやあたたかさ」


そういってしまえばそれまでですが、
矢野さんの手からつくりだされるものからは
自身をみつめる真摯なまなざしと、まわりへの愛、
そして、木への深い感謝の気持ちが伝わってきます。


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案内葉書に同封してあった手紙に記されていた言葉。


 物は誰でも作れる
 その向こう側にあるものを感じる事が作者にとって大事



わたしは、見失ってはいないだろうか...。
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by cotomono | 2007-05-29 21:13 | Comments(0)

MISO&BEER

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週末は糸島にてスローライフ...
ということで、農業を営むNさん宅にて味噌&ビール仕込みにお邪魔した。
総勢8名、土曜日の晩からお泊りし日曜日の仕込みに備えるという口実で
夜中3時過ぎまでわいわいと宴会三昧。美味しいお野菜いっぱいの自然料理に舌鼓。
おかげで翌日は揃ってお寝坊...。

日曜日は当日組も加わり総勢13名で仕込みスタート。


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まずはビールからということで、
瓶を煮沸消毒したあと準備してあった発酵中(18〜26℃)のビールを瓶詰めにする。
瓶には砂糖を少々加える...というのも、ビール酵母が砂糖を食べることで
発酵が促されるらしいのだ。


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各々、好きな瓶にビールを注ぎ仕上げに栓留めでしっかり蓋をする。
それにしてもかっこいいフォルムをした栓留め...
やっぱり仕事を成す道具はデザインに無駄がないなぁ。

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飲み頃は栓をしてから1ヶ月後から。その間、18〜26℃に温度を一定に
保たないといけないので真夏とか真冬の仕込みは難しいとのこと。
とりあえずは参加メンバーそれぞれのビールを時期をずらして試飲することで話はついた。


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さて、お次ぎは味噌へ。
福岡県産の大豆を大鍋でゆっくり煮込むこと6時間。
(Nさんがひとり早起きしてくれて準備して下さいました。感謝!)
ちなみに、国産大豆の割合は消費全体の4%程度とのこと。
どんだけ日本は輸入大国なんだろかね。

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茹で上がった大豆をビニール袋に詰めて、みんなでひたすらつぶすつぶす。
これが結構な力作業で...そのあいだわたしはこっそりおサボリモード。
針灸師のUさんにマッサージを受け、痛い痛いと叫びながらも至福のときであった。

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よーく潰した大豆を塩入り米麹と合わせ、よーくまぜまぜする。
それから樽に空気を含まないように袋詰めして味噌仕込みも完了。

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ちなみにお昼ゴハンは大豆コロッケでした。
これが栗みたいにほくほくして旨いのなんの!
新玉ネギとトマトの手作りドレッシングとの相性もばっちりでした。


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こちらは黒猫のトト。Nさん家の猫ちゃんです。
ほかにもブチのチュチュと半野良のキャンディも一緒に暮らしてます。

気心しれた仲間と糸島スローライフ。
まことにいい休日でありましたとさ。

次回は味噌ヌーボーかな?
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by cotomono | 2007-05-28 19:59 | Comments(0)

雨の日

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5月25日

今日は朝から雨。
微妙に交通の便が悪いので、雨の日は仕事場まで歩いていく。
それを見越して雨の日用に「とうじ」で買っておいた70cmサイズの傘。
黒のおじさま仕様だけど500円の割にはしっかりしててたのもしい。

自転車だとぴゅーって通り過ぎる街の風景も、
てくてく歩けば小さな彩りに出会う。
街路沿いに咲く紫陽花もしとやかに映える雨の朝。

30分歩いたら職場に到着。
おばちゃんたちに「歩いてきたの?えらいねー。」とほめられる...(笑

仕事は今日も一日アイロンがけ。
たった5日だけど手の皮が分厚くなったみたい。
「働く手」っていったとこかな。

長襦袢は合格点がでたので、先輩のチェックなしで進めることに。
そう、襦袢といえば今日すばらしい逸品を目にした。

おそらくだいぶ古いものだと思われ、
銀杏格子のベースに赤い鶴がパターン化してあり超モダン。
長襦袢は着物の下に着るもので襟と袖以外ほとんど見えないのに
この気合いの入れようはどうだろう。
先輩がプレスしていたのだけど、思わず見入ってしまった。
あぁ、これで何か作りたいと...ムクムクと創作意欲が湧いてくる。

着物はやっぱり古いものが断然いい。
生地(染め)もデザインも、つくりも。

私が主に担当している振り袖のほとんどはどれも似たり寄ったりで
なんというか、デザインに力を感じないのだ。

そんなことを思いながらも一枚一枚プレスに励み、
今日は最後に帯の仕上げを手伝った。
これも別の意味ですごいもので、
凝った刺繍のなかになんと貝殻があしらってある。
取り扱い要注意中の要注意。
うーん、手仕事って本当にすごいです。

今週の〆にすごいものをみて、本日のお仕事終了。



雨上がりの夕暮れを、またてくてく歩いて帰る。

せっかくなんでいつもは通らない道を歩く。

お茶屋にお饅頭屋さん、畳屋に洋服店に肉屋さん。

こんなとこにこんなお店がっていうくらい博多の下町には商店が多い。

おじいちゃんにおばあちゃんにまごも。
あと、猫と犬もね。


なんだか楽しくなって口笛を吹きながら歩いた。

Raindorops Keep Falling On My Head ♪ ...ってね。


梅雨がやってきたら、
長靴はいて水たまりをじゃぶじゃぶしよう。
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by cotomono | 2007-05-25 20:43 | Comments(2)

汗をかく。

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5月23日

お仕事3日目。
昨日はぜんぜんダメだったアイロンがけだが、今日はコツをつかんだのか
枚数を重ねるたびに手応えを感じうれしくなった。
といっても一枚として同じ着物はないので、たとう紙(着物を保管する紙)を
開くときはどきどきする...。

着物は素材的にベタっとアイロンをあてることができないので、
熱というより蒸気でシワを伸ばすことがほとんど。
生地ぎりぎりのところにスチームをあてながらシワを消す感じで
またそのスチームが熱いのなんの。

気がついたら全身からじんわり汗が...。
これまでエアコンの効いたオフィスでデスクワーク一辺倒だったわたしは
仕事で汗をかくって経験がほとんどなく、なんだかとても新鮮...(笑
水分補給のポカリスエットがうまかったー。

着物にアイロンをあて、美しく仕上げる。(ここポイント)
今のとこ、わたしの仕事はそれの繰り返しだけど、
モノを再生する行為はシンプルだけど気持ちがいい。
それに加えて、スパっと17時に帰れるのでなおいい。(ココ重要)

まぁ、給与の面で不安はあるけど...
この仕事はやっぱり性にあってる気がするので、
細くながく続けられそうかなー。


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マガジン9条の「雨宮処凛がゆく!」で五月病祭の感想が掲載されてます。
http://www.magazine9.jp/karin/070523/070523.php

ずっとみていたサイトなので、
こんな風にとりあえげてもらえるとは感慨もひとしお。
そして雨宮嬢は実物のほうが可愛かった...。(笑
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by cotomono | 2007-05-23 20:05 | Comments(0)

信じる道

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『五月病祭』を終えて。


五月晴れの下、雨宮処凛さんを迎えての講演会には100名近い人が集まり、
真面目トークありの笑いありのでお客さんの反応も良かった。
何より、自ら経験し葛藤しながらも自分の頭で考え行動をしてきた
雨宮さんの言動には研ぎ澄まされた力があって、
それを直に感じられたことがすごくいい経験になった。

講演会は最後に「なぜデモなのか」を問いかけるカタチでフェードアウト。
そのまま100人ほどの群集がサウンドにのって天神の街を歩いた。
奇抜なファッションや一般的にありえないシュプレヒコールに対し、
「よくやった」とも「ふざけるな」とも賛否両論が飛び交ったが、
やっているわたしたちは心底楽しかったし、警察との攻防も緊張感があった。
飛び入り参加も多数いて純粋にうれしかった。


批判意見のなかに、本気でプレカリアート問題に取り組むつもりがあるのなら
自ら議会にでて政治を変えるべきというものがあった。

これに対して、まだ政治をあきらめるつもりはないが、
この4年間自ら政治(選挙)運動になにらかしら本気で関わった人間から言わせてもらえば、
もう、それではどうにもならないとこまできているのだ。
だからこそ、ふざけてるとか言われながらも自ら路上に出てアクションを起こしている。


そもそも、ふざけてこんなことができるわけがない。
中途半端なきれいごとでこんなバカはできない。
真剣だから、本気だから行動をしているのだ。


もはや商業化してしまった路上にでて声を上げることが、
ビラ一枚配ることが、どれだけ手間がかかり勇気のいることか。

思考が止まったようにしか感じられない既成概念に対し
葛藤をつづけることがどれだけ力のいることか。



わたしは、
わたしのまわりにいる全てのアクティビストにリスペクトを込め言う。

どう、捉えられようが構わない。


「行動の伴わない上辺だけの言葉になんて、決して惑わされない。」



希望も理想も捨てない。
葛藤も連れていく。


わたしは、わたしの信じる道をゆく。
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by cotomono | 2007-05-21 22:28 | Comments(4)

スカートさん

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5月16日

朝からずっと雨。
晴れたらお弁当箱と大きな傘を買いにでようかなと思ったけど、
雨なのでやめた。
(お弁当箱と大きな傘は今度の職場に必要なもの。)

夕方までとりたててやることもないので、
ベッドに寝転び『ふしぎな図書館』を読みはじめるが30分で読み終えてしまった。
村上春樹らしい後味の悪さ...

で、なんとなく、こないだ西海岸(柳川本店)で買ったスカートをはいてみる。
やっぱり、ウエストがぎりぎりだ...。
でもこうやってロングの編みカーディガンと合わせてみるとやっぱりかわいい。
ちなみにどちらも525円也。

西海岸にハマってからというもの(まだ2回ですけど)、
すっかりスカートに目覚めてしまった。
よくよく目を凝らしてみると、実にバリエーションにとんでるスカートさんたち。
このスカートなんて、細かい刺繍の集合体だからね。
ほら...
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ものすごく丁寧に作ってあるので崩すのは惜しいけど、
はけずに飾っとくのももったいない。
半分は巻きスカートにリメイクしよう。デニムに合わせてもきっとかわいい。

残りは何かの素材にしようかな...

ここんとこ、ぷつりと創作意欲が途切れてしまってるけど。

このスカートさん、かなり気になる存在です。
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by cotomono | 2007-05-16 15:40 | Comments(0)

自分の言葉で

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5月12日

今日は、来週にせまった『五月病祭』の取材をしたいということで、
NHKのディレクターさんがフリーターユニオンの事務所に来てくれた。

数ヶ月前、ユニオンの代表をしているOさんを紹介した名刺一枚ほどの
小さな新聞記事をみて関心をもたれたようだけど...。
ジャーナリストとはほど遠い物腰で、こっちが取材意図は?とつっこまないと
話が前に進まず少々拍子抜けしてしまった。

しかしながら、入社2年目の新人さんはいい意味で素人臭さが抜けず、
そこに親近感が湧いたのか気がついたらみんなで一緒にビールを飲んでいた...(笑
ま、取材はさておき一個人として『五月病祭』に参加したいと言ってくれて
またひとつなんかしらの繋がりができたことは良かったんかな。


そんな新人ディレクターさんが投げかけた問いのなかで
ひとつひっかかることがあった。

「フリーターという不安定な状態から抜け出すために、
正社員として働くこと(努力)はしないのですか?」


これは私がずっと感じていることなんだけど。

「不安定」であることは、
そんなにネガティブなことなんだろうか?

「不安定」であったり「不安」を抱えているからこそみえてくるものはあるし、
それはフリーターであろうが正社員であろうが関係ない。

そんな得体の知れない不安にただ漠然と怯え、漠然と安定を求めるほうが
よっぽど「不安定」に思えてならない。

わたしにとって、「不安定」や「不安」は日々を確かに生きる根源であり、
社会というものを敏感に感じている証だと思っている。

そういう意味で、「不安定」や「不安」は
「希望」でもあるのだから。





話は変わって...

今週の水曜日に『債務と貧困を考えるジュビリー九州』のイベントに参加した。
http://jubilee.npgo.jp/about.html

日本をはじめ先進国がアフリカやアジアの発展途上国に行っている
ODA(政府開発援助)が実は貧困問題の根源となっている事実。
そしてそのことは私たちの生活と密接につながっているということ。

イベントに参加して、何かしら自分の言葉で伝えたいと強く思ったけど
3日たっても何も言葉にできずにいる。
でも、だからこそちゃんと知りたいと思う。

いつか自分の言葉にできるように。



.............................


「フリーターという不安定な状態から抜け出すために、
正社員として働くこと(努力)はしないのですか?」


新人ディレクターさんの問いかけに対する答えが
ここにもあるような気がして、こちらをご紹介...。

『世界から貧しさをなくす30の方法』 >>>>>>>>>>>>>>
〜133pより一部抜粋〜

明治時代に日本を訪れた外国人は、日本のスローな豊かさと美しさに驚嘆しました。
しかし今では、私たちは何を失ったのかさえ、定かではない始末です。
自分がいかに持続不可能な、特殊な世界に生きているかすら、気づくことができません。
「発展」「進歩」の過程で、いつの間にか呪いをかけられてしまったかのようです。

今必要なのは、常識とされていることを疑い、
曇りなきまなこで真実を見定めることではないでしょうか。
そうすれば「呪い」を解く道が見つかるかもしれません。
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by cotomono | 2007-05-13 00:18 | Comments(2)

花森安治とillcommons

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5月8日
昨日は夕方から「イルコモンズアカデミー」@テトラへ。

**********************************************

講師:小田マサノリ(イルコモンズ) 
http://illcomm.exblog.jp/

◎ギフトアカデミー形式
◎参加自由/参加無料
◎受講資格不問(女こども優先)

中央大学の人気講義「文化人類学解放講座」の番外編として、
東京大学で連続五回行われた「イルコモンズ・アカデミー」が、
「トラベリング・アカデミー」として、現在、日本各地を巡回中。

元・現代美術家で、民族誌家のイルコモンズがセレクトしたヴィデオや
ドキュメント映像をみながら、いま、ぼくらにできそうなことや、
できるかもしれないことを考えてみます。

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イルコモンズについて何の知識もないまま、
「給食がでるよ」のコトバつられひょっこり顔をだした程度だったけど...。

世界中のアクティビストたちが知恵と工夫と、
そしてユーモアをもって連帯し、
窒息寸前の世界に小さくも大きな風穴をあけようと行動する姿を前に
じわじわと熱いものがこみあげてきた。


そうだ...
この感覚は前にも経験がある。





28歳のちょうどいま頃。
私はひとり「やるべきこと」について、ただただ考えていた。

まわりに相談できる人はいなかったし、
それまでの自分に答えを見つけることもできないでいた。


そんな時、一冊の本と出会った。


 『一銭五厘の旗』 花森安冶


真暗闇の大海原で、ぽつんとひとつ、
灯台の光を見た気がした。


何度も何度も、繰り返し読んだ。
はじめはショックだった。

とても、とても。

そして、心の奥ふかいところで感じた。

変わらなければ、と。


「やるべきこと」がわからずにいた私にヒントを与えてくれ、
「やるべきこと」があることを教え、いまに導いてくれた。

大切な、大切な一冊。




『暮らしの手帖』と花森安冶については、
思うところがありすぎて上手く言葉にできないけど。

『一銭五厘の旗』のリーディングイベントなどもしているという
イルコモンズの小田さんにこうして出会えたことは、
あの頃の自分と再会できたような、
ずっとつながっていたような、
そんな確かなものを思いださせてくれた。




小田さんは言う。

 ボクには希望があります。
 どんな世界になろうとも、今日もどこかで、
 自らの意志で行動するアクティビストたちがいることを
 ボクは知っているから。



**********************************************
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『見よ 僕ら一銭五厘の旗』
(最終部のみ抜粋)

〜〜〜

さて ぼくらは もう一度 

倉庫や 物置きや 机の引出しの隅から

おしまげられたり ねじれたりして錆びついている

「民主々義」を探しだしてきて 

錆びをおとし 部品を集めしっかり 組みたてる

民主々義の「民」は 庶民の民だ

ぼくらの暮しを なによりも第一にする ということだ

ぼくらの暮しと 企業の利益とが ぶつかったら 企業を倒す ということだ

ぼくらの暮しと 政府の考え方が ぶつかったら 政府を倒す ということだ

それが ほんとうの「民主々義」だ

政府が 本当であろうとなかろうと

今度また ぼくらが うじゃじゃけて 見ているだけだったら

七十年代も また「幻覚の時代」になってしまう

そうなったら 今度はもう おしまいだ

 
今度は どんなことがあっても

ぼくらは言う

困まることを はっきり言う

人間が 集まって暮すための ぎりぎりの限界というものがある

ぼくらは 最近それを越えてしまった

それは テレビができた頃からか

新幹線が できた頃からか

電車をやめて 歩道橋をつけた頃からか

とにかく 限界をこえてしまった

ひとまず その限界まで戻ろう

戻らなければ 人間全体がおしまいだ

企業よ そんなにゼニをもうけて どうしようというのだ

なんのために 生きているのだ

 

今度こそ ぼくらは言う

困まることを 困まるとはっきり言う

葉書だ 七円だ

ぼくらの代りは 一銭五厘のハガキで 来るのだそうだ

よろしい 一銭五厘が今は七円だ

七円のハガキに 困まることをはっきり書いて出す 

何通でも じぶんの言葉で

はっきり書く

お仕着せの言葉を 口うつしにくり返して ゾロゾロ歩くのは もうけっこう

ぼくらは 下手でも まずい字でも じぶんの言葉で 

困まります やめて下さい とはっきり書く

七円のハガキに 何通でも書く

 

ぽくらは ぼくらの旗を立てる

ぼくらの旗は 借りてきた旗ではない

ぼくらの旗のいろは

赤ではない 黒ではない もちろん

白ではない 黄でも緑でも青でもない

ぼくらの旗は こじき旗だ

ぼろ布端布(はぎれ)をつなぎ合せた 暮しの旗だ

ぼくらは 家ごとに その旗を 物干し

台や屋根に立てる

見よ

世界ではじめての ぼくら庶民の旗だ

ぼくら こんどは後へひかない

(暮らしの手帖8号・第2世紀 昭和45年10月)
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by cotomono | 2007-05-08 15:24 | Comments(4)

生きづらさの彼方...

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5月4日

午後からフリーターユニオンの集まりへ。
目下の議題は雨宮処凛を招いての「五月病祭り」のこと。

雨宮処凛とは...
『生きさせろ!』『すごい生き方』などの著書で知られるゴスロリ作家。
http://www3.tokai.or.jp/amamiya/

『生きさせろ!』は難民化する若者たちをテーマに
「プレカリアート」という切り口で綴られている。

「プレカリアート」とは、
“Precario(不安定な)”と“Proletariato(プロレタリアート)”を合わせた造語で
一言でいえば「不安定さを強いられた人々」を意味し
2003年、イタリアの路上に落書きとして現れたそうだ。

本書の帯に記されるコピーを拝借すれば...
 
 「ワーキングプアたちの反乱」
 自己責任の名のもとに私たちを使い捨てる社会に、企業に、反撃を開始する!
 この国の生きづらさの根源を「働くこと」から解き明かす宣戦布告の書!!

...と、ある。





わたし自身のことをいえば、「生きづらさ」の根源は自己にあり、
自己でしか乗り越えられないと思ってきた。

それを誰か(社会)のせいにしてしまえば、
そこが変わらない限り自分も変われないわけで、
そんな途方もないものに自分の人生をゆだねることなどナンセンスだと。

「生きづらさ」から生じる苦しみや葛藤は、
「自分らしさ」を知る手がかりであり、希望でもあるのだから。


しかしその一方で、フリーターユニオンで出会った彼女や彼たちが抱えている
「生きづらさ」を前にすると、そうは言い切れない自分がいる。
そう言い切るくらいならば、この場から去ろうと思っている。


だから、「生きづらさ」を押し殺してまで働かなくてもいいよ。
そうしてしまったら、あなたがあなたを殺してしまうかもしれない。


生きてく方法なんて、きっといくらでもあるよ。

一方通行にみえる社会にも脇道はあるし、
ときどきは路地裏に迷い込んでみるのもいいね。


だから、ちょっと想像してみて。

生きづらさの彼方にある、あなたを。











なーんて、こんな大雑把に書いときながら
実はもどかしさでいっぱいなわたしデス....

んー、このもどかしさはどこからくるのかしらん?
処凛タンに聞いてみようかしらん?...(笑


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


『雨宮処凛トーク&五月病デモ』
[日時]5/19(土) 15:00〜17:00 雨宮処凛トーク 18:00〜 5月病デモ行進
[場所]大名カテドラル教会1F講堂(福岡市中央区大名2-7-7)
[時間]15:00〜17:00 雨宮処凛トーク 18:00〜 5月病デモ行進
[料金]前売り(チケット)¥500 当日¥700
[主催]フリーター/非正規雇用労働者ユニオンふくおか
090-2088-5380(小野)

〜〜〜トークテーマ〜〜〜
 生きづらさの変容?
〜プレカリアート(無安定階級)の行方〜

会社に行きたくない。
それってわたしのせいかしら?
それとも誰かの陰謀かしら?

「豊かだけど生きづらい」…そんなことがつぶやかれた時代があったという…。
いまは「貧しくて、しかも生きづらい」時代?「ワーキングプア」「格差社会」…
いろんな言葉がメディアを行き交う中で多くの若者たちがジワジワしめ殺される今…
フテ寝しちゃう?それとも闘っちゃう?


雨宮処凛(あまみやかりん)
生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み、取材、執筆、運動中。非正規雇用を考えるアソシエーション「PAFF」会員、フリーター全般労働組合賛助会員、フリーター問題を考えるNPO「POSSE」会員、心身障害者パフォーマンス集団「こわれ者の祭典」名誉会長、ニート・ひきこもり・不登校のための「小説アカデミー」顧問。06年7月より「週刊金曜日」で書評委員をつとめる。
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by cotomono | 2007-05-05 04:43 | Comments(0)