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香川日記4>こんぴらさん〜旅のおわり

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1月26日 9:30
さぁ、旅の最終目的地、金刀比羅宮こと
こんぴらさんへ。
http://www.konpira.or.jp/

参道で讃岐うどんをいただき、いざ出発。
杖をもっていかんねー、とみやげもの屋のおばちゃんに声をかけられるが。
いや、いけるでしょう・・・まだまだ若いですし。とひとりゴチるも
そんなに甘い道程ではなかったことに気がつくのは後ほど。

御本宮まで785段
そして、奥社まで1368段

往復にして3時間の旅路のはじまり。

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石段を一歩、また一歩と踏みしめながら、
息を吸い、吐く。
ただ、それのくりかえしなのに、とても尊い行為のように思える。

そして、わたしのだいぶ先輩であろう木々の姿にふれ
時折、はっとさせられるのだ。

画家・香月泰男氏の言葉を借りるならば・・・

    人間の生き方も ほどほどにしたいものだ。
    人間のみの 地球ではない。


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御本宮まで、あと・・・
ここまでくると、もう手すりなしでは登れないほどの急勾配。

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写真で見慣れていたはずの御本宮。
でも、本物を前にするとうまいコピーなぞ浮かばないもんです。

その佇まいに、ただ頭をたれるのみ。

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御神木であろう、おおきな楠の木。
きれいなお姿をしてらっしゃる。


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御本宮から奥社へと続く、参道。
遠く、いにしえの人も歩いたのだろうか・・・

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石碑に刻まれる、永遠の祈り。

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歩いていると、
声にならない意志のようなものが聴こえてくる。

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言葉があるから、なんだというのだ。
手足があるから、なんだというのだ。

欲するがままに、
愚かな争いをしているだけではないか。


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いつから人間は、
その姿を、その心を
空に映しだすことをやめてしまったのだろう。

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奥社に注ぐ、静かな光。
謙虚であらねばと、深く、誓う。



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15:00
こんぴらさんを下り、もう一度MIMOCAへ。

イサムノグチのソファに腰掛け、
読みかけのスプートニクを開く。



人間は切ない生き物だな。

だからこそ、
愛おしいのだ。

旅の終わり。

そんなことを思った。
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by cotomono | 2007-01-29 20:27 | Comments(2)

香川日記3>Ghost Lunch

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1月25日 14:00
いのくまさんに「勇気」のかけらをもらったわたしは
JRに乗って高松市へ。

そこから、ローカル電車のことでんに乗り換え瓦町へ。
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この、ことでん。
音の響きといいローカル具合がたまらなくいい。
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瓦町へは駅ふたつぶん走り到着。
さて、まったく勘の働かないわたしはとりあえず駅前のPOLICEへ。

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そこの菊池寛通りをまっすぐ、で、信号を右折でだいたいこのあたりね。
と、ざっくりのおまわりさん。
へー、菊池寛って、あの『恩讐の彼方に』のですか?とわたし。
ぽかーん・・・のおまわり。
知らんのか。国語の教科書にのっとるぞ。

ま、いいけど。
とりあえずそっちの方向へ進むもやっぱり迷う。
で、その後三人ばかりに訊ね、ようやく辿り着いた「Ghost Lunch」


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ここも『いろは』で気になっていたカフェ。

(詳しくは人様の頁をご参照ください)
http://homepage3.nifty.com/cafemania/travel_cafe/kagawa_ghostlunch.html


とても愛想のない店主に迎えられ、チャイとガナッシュをオーダー。
居心地が悪いんだかいいんだかわからずなんだか笑える。

でも、しばらくいるとやはりここは居心地がいいのがわかる。
それも、とてもいい。

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小さな魔法瓶のポットにサーブされたチャイは
甘くたっぷりと注がれている。

無言ながら、ごゆるりと・・・の気持ちが伝わってくる。

レコードの針は流れるようなスウィングジャズへと。
ストーブがしゅんしゅんと湯気をたてながら、
わたしはスプートニクの続きをひたすら読みふける。

それから。
どれだけ時間がたったのだろう。
気がついたらもう日暮れ。

ずっとここに居たいと思ったけど、わたしはただの旅人なのだ。
お代を申し出たところ、ようやく店主がその気配をみせてくれた。


   どちらからいらしたんですか?
   こっちの方じゃないでしょう。

その言葉をきっかけに、それまでの空白をうめるかのように
一気に距離が近づいていく。

それから。
店主、豊嶋さんのお友達が営むという
「NISHI NISHI」さんというお店を紹介していただいた。

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趣きある古民家をギャラリーにし、アンティークや作家ものなどを扱うお店。
ちょうどビスクドール展があっていて、珍しいものをみせていただいた。
自己紹介をする前に、オーナーの方がわたしのバッグをみて声をかけて下さった。
おかげで、短い時間ながらもきちんとお話をさせていただくことができた。

こんな時にいつも思うのだ。
あぁ、つくっていて良かった・・・と。


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それから、ふたたび「Ghost Lunch」へ戻り
クラムチャウダーとパンの夕食を。

もう、ずっと前からそこにいたかのように
ことでんの終電までいろんなお話をさせていただいた。

音楽、ファッション、アート、暮らし・・・
どんな切り口をもっても
当然というか、やはりというか、
豊嶋さんのまなざしは真摯だ。

その懐の深さのようなものに導かれ、
自分の心根を開いていく。
これまで誰にも話したことがない
「夢」のようなものまで。



なにかをつくっていきたいけれど、
モノだけをつくることはできないこと。

だから、
つくっても、つくらなくてもおんなじだということ。


それは、近しい人にさえもうまく伝えることのできない
核心であり心のヒダのようなもの。


不思議と、豊嶋さんには伝わった気持ちがした。


そして帰り際、
こう、言葉をかけてくださった。



   いつか僕もつくってもらおうかな。

   縁があればね・・・。
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by cotomono | 2007-01-29 14:03 | Comments(3)

香川日記2>MIMOCA

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1月25日
10:00 猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)オープン
雲ひとつない青空のもと、いよいよMIMOCAへ。

ここは、『いろは』でその存在を知ってから、
もう、ずっとずっと思いつづけてきた場所。

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創造の広場に架かる大きな壁画。
わぁーっと、こどものように声をあげてしまう。

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「絵には勇気がいる」
猪熊弦一郎さんは生涯を通し、絵を描くというチャレンジを貫いた人。

香川〜東京〜パリ〜東京〜ニューヨーク〜ハワイ〜日本
黒田清輝、藤田嗣治、マチス、ピカソ、ダリ、イサムノグチ、アンディ・ウォーホール
and more

猪熊さんは著書「私の履歴書」でこう記している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

郷里の四国が巡礼のふるさとであることを思えば、
私のこれまでの道中もお遍路さんのそれに似ているかもしれない。
一つ一つの札所を巡っていろんな人に会ってきた。

〜〜〜

時をかえ所をかえて
数えきれないほどの世界的なアーティストに出会うことができた。
そして、そのたびごとに私は大小さまざまの「お礼」をもらった。
その表には、たしか「勇気」の二文字が記してはなかっただろうか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そう。
生きていくということは「勇気」がいるのだ。

なにかをつくりはじめて、
ようやく、わたしはそのことに気がついた。

だから、どうしてもみたかった。
猪熊さんの純粋でまっすぐな「勇気」の軌跡を。


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館内は平日の午前中とあって人影もまばら。


ひとつ、ひとつ

しかく、まる、さんかく
ねこ、いぬ、とり、
かお
たくさん、たくさん

かたちはのびる

いろはうたう

こころはおどる



ゆっくりみつめていくと、
ふふふ・・・と思わず笑いがこぼれる。


目に浮かぶのだ。


こどものように、
ただただ、うれしそうに描いている姿が。




いのくまさん、

わたしもね、なりたいよ。

あなたのように。


なりたいのです。
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by cotomono | 2007-01-29 12:13 | Comments(0)

香川日記1>旅のはじまり〜丸亀城

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1月25日
早朝5時、天神から約7時間半。高速バスは香川は坂出に到着。
本当にココで降ろすんですか・・・?
思わず聞いてしまいそうになるくらい真っ暗のなか、JR坂出駅へ。

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5:23の始発に乗り、ふたつ先の旅の目的地丸亀へ。
始発電車は当然の如くがらんがらんのがらん。
JR四国はエコ先進国なのか手動でドアを開けるみたいで
ドアの横に押しボタンが付いててなんだかかわいい。

5:30 夜は明けないままに電車はJR丸亀駅に到着。
街は眠りのなか、コインロッカーに手荷物を預けカイロと珈琲で暖をとる。
それから1時間ばかり、村上春樹を読みふける。
「スプートニクの恋人」
何年も前に読んだはずなのに、はじめて目にするかのように新鮮に映る。
これって、やっぱりわたしが旅人だからかな。



時計の針は6時30分。
薄墨のような空が明け始めた。
iPodから聴こえてくるユーミンに励まされ丸亀城へ。
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    小さい頃は 神様がいて
    不思議に夢を かなえてくれた
    やさしい気持ちで 目覚めた朝は
    大人になっても 奇蹟は起こるよ

    カーテンを開いて 静かな木漏れ陽の
    やさしさに包まれたなら きっと
    目に写る全てのことは メッセージ

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丸亀城からの眺め。

雲海のようなベールに映し出される山々。
ふりそそぐ朝の光。

大きく深呼吸。


こんなにも
美しい、美しい国なのだ。


奇蹟のような景色をまえに、
どうしようもなく心をすくわれた。

この気持ちはどこからくるのだ・・・

胸にあふれ、泣きたくなる。


すべてのものに、ただただ感謝を。

ここにくることができて、本当に良かった。

ありがとう。

きっと、いい旅になる。
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by cotomono | 2007-01-28 16:52 | Comments(0)

りょうた君のポッケ

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1月20日

きのう、ひょんなことから、いつもお世話になってる近所の八百屋の
お姉さんからオーダーをいただいた。

お姉さんは私と同じ歳くらいかな?
とってもチャーミングな方で、7歳と2歳の男の子のお母さん。

オーダーは、その7歳の男の子、りょうた君のポシェットで、
来月沖縄に旅行に行くので、ゲームやらハンカチやらおこずかいやら、
コドモらしい荷物をまとめられるものをとのこと。

とりあえず、りょうた君とりょうた君の大事なゲームにお目にかからないことには・・・
ということで、お母さん同伴のもと近所のコドモたちにまじりヒアリング。

ゲームはNintendoのなんたらといやつで、両手を広げたくらいのサイズ。
なんと箱だけで25000円もするらしい・・・
それに、小さなソフトが数枚。(これがゲームの命みたい)


うーん。

正直、作れないこともないけど、モノの価値がまだよくわからない子供に
オーダーメイドのバッグが果たして必要なんだろうか・・・?

そんなことを思っていると、
いま使っているというナイロン製のポシェットをお母さんが持ってきてくれた。

で、この代物。機能的でとっても良くできている。
しっかり裏地の付いた丈夫なナイロン製で防水もバッチリ。
ファスナー付きのポッケにはおこずかいをじゃらじゃら入れても平気。
そして、ちょうどゲームのサイズにぴったりなのだ。


なので、正直に申し上げました。


これで十分ですよ。
というか、わたしはりょうた君にとって、これ以上のものは作れませんと。
そして、本当にりょうた君がオーダーメイドのバッグが欲しいと思ったときに、
オーダーをいただけたらうれしいですと。


なので、今回はこのポシェットにポッケを付けることにしました。
ゲームの大事なソフトを入れるポッケを。

色味のあうオレンジのファークロアのフェルトは丈夫なので
精密なソフトもしっかり守ってくれるでしょう。
そして、グリーンのボタンをふたつ。
どんなささやかなことでも、小さなわくわくはうれしいもの。



ポッケの取り付けは30分もかからないことなんで、
お代は結構ですとご辞退申し上げたところ、

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お礼にと、こんなにいっぱいいただきました!
なんと、わたしの大好きな長岡商店の杵付き餅まで!

ありがとうございます。

なんだか、困ったときに助け合う物々交換みたいでうれしいなぁ。

ふふふ。
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by cotomono | 2007-01-20 15:17 | Comments(0)

ハイウェイ

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iTunesに音を落としてたら、
うっかり、懐かしいキモチに落ち入ってしまった。

iPodにつめて、こんどの旅に連れていくかな。

真夜中の思いでアーカイブ

と、いうことで・・・。


         ♪
         ♪
         ♪


  僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって
  ひとつめはここじゃどうも息も詰まりそうになった
  ふたつめは今宵の月が僕を誘っていること
  みっつめは車の免許取ってもいいかなあなんて思っていること

  僕は車にウーハーを (飛び出せハイウェイ)
  つけて遠くフューチャー鳴らす (久しぶりだぜ)
  何かでっかい事してやろう きっと
  でっかい事してやろう

  飛び出せジョニー気にしないで
  身ぐるみ全部剥がされちゃいな
  やさしさも甘いキスもあとから全部ついてくる
  全部後回しにしちゃいな
  勇気なんていらないぜ
  僕には旅に出る理由なんて何ひとつない

  手を離してみようぜ
  つめたい花がこぼれ落ちそうさ


                      くるり/ハイウェイ(03)
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by cotomono | 2007-01-20 00:01 | Comments(2)

田中優トークライブ

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1月14日
午後から田中優さんのお話をききに、九大箱崎キャンパスへ。

優さんは、環境・福祉・市民事業を対象に3%の固定金利で融資をする
非営利の『未来バンク』を立ち上げた方で、
http://homepage3.nifty.com/miraibank/
ミスチルの桜井さんや坂本龍一氏がはじめた
『ap bank』のきっかけをつくった方。
http://www.apbank.jp/index.html

優さんの話を聞いてみたいなと思ったのには理由があって、
貧困や戦争、環境問題を解決するためにどうしたらよいか、
感情論や精神論ではなく、具体的な方法論をもっているから。


なんで、イラクが狙われたのか?
なんで、アメリカはイラクから撤退しないのか?

もう、世界のだいたいの人は気づいているけど、
イラクがサウジアラビアを凌ぐ世界一の石油産出国だから。
イラクだけに限らず、世界の紛争地域の背景には必ずといって
エネルギー資源が眠っているのだ。

そう、資源の奪い合い=戦争なわけで、
ニュースで謳われるような宗教や民族間の争いなど、
都合のいいすり替えにすぎないのだ。
そして、戦争が一番の環境破壊であること。


北朝鮮が危険だのいうけどさ、(まぁ、たしかに狂ってるけど)
アメリカは北朝鮮に襲いかかることはないだろうな。
だって、アメリカは国益のみえない戦争はやらないもの。
カネにならない戦争なんて鼻っから興味がないんだもの。

そして、日本の国家予算をはるかに凌ぐアメリカの軍事費は
私たちの銀行貯金や郵便貯金、税金で賄われているという事実。

我ら小市民がせっせと貯めた小銭(大銭)を吸い上げた政府は
それを元手にアメリカの国債をせっせと買ってあげているわけで、
そのおかげでアメリカはせっせと爆弾をつくっては、
頭上からパラリとバラまいてきたのだ。

「民主主義」の旗の下、
イラクに、アフガンに、、、

そこで営まれている、尊い生命に。



じゃあ、どうしたらいい?

未来のために貯めているはずのお金が、未来をこなごなにしていく今。


優さんは示す、3つの方向性を。

タテ:自ら政治家になったり影響を与えられるポジションから変える方法
ヨコ:となりの人に話したり、多くの人たちのムーブメントから変える方法

そして、
ナナメ:全く別な仕組みを考え、現実に新たなやり方をやってみせる方法

持続可能な社会をつくる具体的な動きを支援するのが、
『未来バンク』であったり、『ap bank』といったことだろう。



奪い合いなどしなくとも、近い将来石油は枯れる。

石油会社からカネをもらってる学者で、2050年。
もらってないクリーンな学者で、2010年。

だからこそ、枯れゆく資源を巡ってアメリカは躍起になっているのだけど。
問題は枯れた時ではなく、まさに今、ピークオイルの時。
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/books/peakoil.html

先進国、日本を含めいわゆるお金持ちの国の人々(搾取する側)は
多少お金がかかってもそれを買うことができる。
ガソリン代が上がったからといって、みんなが自動車を手放すとは思えない。
でも、お金のない国の人々は、ただ生きることさえもを奪われてしまう。


・・・・・



戦争はなぜおこるのか?

戦争をやめるにはどうしたらいいのか?


生きるために、

あなたなら、どうしますか?


あなたは、
どう、生きたいですか?




ひとくちメモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

優さんに教えてもらった、まともな銀行
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
「ろうきん」全国労働金庫協会 http://all.rokin.or.jp/
とりあえず、ここは爆弾つくるために私たちのお金を使ったりしないみたいです。
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by cotomono | 2007-01-14 22:11 | Comments(2)

夜遊び

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1月12日

花の金曜日。?
友人のMちゃんがしばらくフィリピンへ旅立つということで
サラリーマンのおっちゃんで賑わう居酒屋へ顔を出す。
いつもの面々に囲まれ、Mちゃんはにこにこ笑顔。
28歳になったばかりの彼女、これが最後のチャレンジ・・・と云うけど
いやいやあなた、、、これからですよ。と三十路オンナはつぶやくのだった。

それから、ひとまず門限があるMちゃんと別れ、
仲間たちと夜遊びへとくりだす。

aちゃんおすすめのスタンドバーBEM。
薬院の回さんの2号店とのことで、とてもいい雰囲気。
路地裏のアジトっぽくて、レトロ懐かしく、いつのまにやら
馴染んでしまった。
若い頃にくらべ、とんと夜遊びをしなくなったわたしだけど、
仲間とくだらない話でだらだら飲めるのはやっぱり心地いいもんだな。

それから小腹がすいた我らは、
同じくaちゃんの行きつけの屋台うまっつらへ。
暖簾をくぐると満員御礼で、しばし珈琲で空席待ち。

しばらくすると、、、
Yシャツにネクタイ、手編みっぽいグレーの毛糸帽をかぶった
紳士な店主が招き入れてくれた。
Yシャツにネクタイは、脱サラして屋台をはじめた店主の
心意気といったところだそうだ。

60近いであろう老紳士の纏う空気が、凛と優しく店を包み込む。
実に気持ちのいい方だ。
よく煮詰まった大根とこんにゃくのおでん。
ぎゅうぎゅうに身を寄せ合い夜は更けるのであった・・・。
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by cotomono | 2007-01-13 17:02 | Comments(2)

決心のようなもの

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1月9・10日

冬の青空の下、
Chocolate shopのロールケーキに矢野顕子のMDを二枚。
それに月麦のツルメモドキをお土産に糸島へ。


ぼぅ・・・とやわらかな空気に包まれたお家。
暖炉のストーブが冬をじんわりあったかくするね。
だんだんと、じかんがとけてくみたいで気持ちいいや。


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Cさんが作る、おいしい糸島ごはん。

献立はこちら→[夕ごはん:たこ焼き、クラムチャウダー、サツマイモ入り肉ごはん、トマトとブロッコリーのサラダ、大根のお漬け物、赤ワイン/朝ごはん:ツナと卵のサンドウィッチ、つぶつぶみかんジュース、りんごとキュウイ/昼ごはん:お餅入り鍋焼きうどん/おやつ:ぜんざい&たくあん]

もぉー、おなかいっぱい。ありがとう。ごちそうさま。


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“きがえさせてー”と、おねだりモードで飛び込んできたか思いきや。
いざ手伝ってやろうとすると、“じぶんでー”のココネさん。

ふふ、クールなお顔にグレーがよくお似合いですこと。


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うたったりわらったり、とにかくおしゃべりのココちゃん。
もしや空想家ですか、あなた?・・・とききたくなるくらい。

でも、一度ハサミを持たせるともくもくのもくこさんに大変身。
自分のこどもの頃をみてるようで、おもしろいなぁ。

まぁ、いまもさして変わっちゃないですけどね。。。


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パパのお仕事をまねるココちゃん。
ちなみに、パパことYさんがスケッチしている「まる」は
もうすぐ新装オープンするサンセットの2号店のモニュメントになるそう。
どんな「まる」がおみみえするか楽しみ。


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ここにくると、
いつもにもまして気負いがなくなってしまうわたし。


YさんとCさんとは、
前世のどこかで親子だったんじゃないかと想像してしまうほど
一緒にいると、心のうちが開いていく。


こどもたちが寝静まった夜更け。
じんわりと暖炉の火を囲み、オトナのようなコドモのような語らいを・・・。

家族のこと、
仕事のこと、
好きな人のこと、

そして、つくること。



わたしにとってYさんは、
「つくる」ということに導いてくれた人。
その姿をもって、わたしに教えてくれた人。


だから・・・
つくっても、つくらなくても、おんなじなんだよね。


そう、言葉にするわたしにYさんは

こう、言葉をかけてくれた。



つくるうえで大切な
“決心”のようなもの


あなたにはそれがあるから、
どんなふうになっても大丈夫だよ。


大丈夫だよ。・・・と。
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by cotomono | 2007-01-11 21:49 | Comments(0)

月麦 scissor case

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オーダーをいただいてから、早1年・・・
ようやく。。。
ほんとうにようやく、月麦さんのシザーケースが完成しました。

月麦さんは博多の寺町通りに静かに佇む小さなお花屋さん。
http://www.tsumugi-hana.com/

花たちの息づかいと、
かすかな意志が聞こえてきそうな、
やさしい、やさしい、空間。
店主のhinaさんとはじめて会ったとき、
ずっと会いたかった人に、やっと出会えた。
そんな気持ちがしました。


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素材には、やはりレザーのような質感の酒袋を。
美容師さんのシザーケースと同じ素材をちょうど半分づつ使っているので
このふたつは、きょうだいみたいなもの。

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フェイクレザーのポッケには、hinaさん愛用の剪定ばさみとナイフを。
なかは破れないように、内ポケットを付け補強をしています。


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薩摩ボタン。直径1cmに描かれる椿はまさに職人技。
京都の恵文社で一目惚れしてからずっと大事にしてきたボタンです。
hinaさんに使うことができて、ほんとうによかった。


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内布には甘過ぎないボーダーを。これ、実はパジャマです。
端々に見え隠れする感じがちょうどいいでしょ。

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ちょっとあるとうれしい、ペンホルダー。
ジーンズって、すごいよね。。。


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お酒をつくる道具として、その役割を果たしてきた酒袋。

この酒袋に出会わなければ、
美容師と花屋
ふたつのシザーケースはありえませんでした。


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そして、わたしの手をとおし、
オーダー主のものになったとき、

それはまた、生きていくのです。
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by cotomono | 2007-01-10 21:07 | Cotomono Works | Comments(2)