カテゴリ:Germany( 30 )

Germany stay photograph diary at Stuttgart:30

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さて、ドイツ滞在最後の10日間は日本から友達夫婦が遊びに来てくれたので
Stuttgartの森を散策したり、友達が「ITO」で植物の展示会をしてくれたりと
本当に充実した時間を共に過ごすことができました。

そして最後の3日間は一緒にスイス(ルツェルン)〜フランスの田舎を旅行。
気ままなひとり旅も楽しいですが、仲間と一緒だと何かと心強く行動範囲も
ぐっと広がりました。

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フランスは、20年来の憧れの地「ロンシャン礼拝堂」へ。

ここは本当に田舎にあって、スイスーフランス国境の街バーゼルから電車を何本も
乗り継いだ後、山道を1時間ほど歩いてやっと辿り着くというなかなかハードな
道のりでしたが、憧れの地へ向かう喜びと神秘的な森の出迎えに導かれるように
その場に立つことができました。

そして、初めてその姿を目の当たりにしたときは、BAUHAUSのときと同じく、
胸がいっぱいになって、ただ涙が溢れてきました。

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Le Corbusier
La Chapelle De Ronchamp



ロンシャンという小さな村を見下ろす場所に位置する、ノートルダム・デュ・オー
小高い丘にそびえる国際的な現代建築は何世紀にも渡って巡礼の目的地であり、
聖処女マリアの信奉者たちが訪れる場所でもあります。
この地にある礼拝堂は20世紀における最も有名な建築家、ル・コルビュジェ
1953年から1955年にかけ、現代的な宗教芸術の真の象徴とすべく改築を
手がけました。

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第二次世界大戦のさなかである1944年、この聖域は空爆を受けました。
その後、ロンシャン市民やブザンソン教区・宗教芸術委員会の依頼によって
改築を手がけたのがル・コルビュジェです。
この建物は、白いアーチに開けた穴が色とりどりのガラスで覆われ、
上にはコンクリートのベールがのせてあります。

あるとき、ル・コルビュジェは語りました。

  穏やかに、平和に、祈りを捧げることができ、
  心を喜ばせる場所を作ることが目的であった。



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上の説明文にあるように、ここは紛れもなく宗教的なシンボルです。

しかし、わたしはこの場所に立ってみて、
なぜ、自分が20年間もここに惹かれ続けてきたのかがはっきりと理解できました。

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ここは礼拝堂の姿をした宇宙船であり、宇宙からのメッセージを受信する場所です。

何をスピリチュアルな、と笑ってもらって構いませんが、
もはやそうとしか理解できない次元で存在しており、
そう理解することですべてに合点がいくのです。

コルビュジェは宇宙からのメッセージを受信し、イメージをかたちにしました。
彼はすべてを理解していたのです。

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GEDOKでの展示会後、まるで抜け殻のようにまったくの空っぽの状態だったけど、
それはここに来て宇宙のエネルギーをキャッチするために必要な空白だったのです。

コルビジェは私にとっていちばん良いタイミングでここに連れて来てくれました。
20年前ではとても受け止めきれなかったけど、その準備が整ったいま、
私は彼のメッセージを受け取り、そして宇宙を感じることができました。

そしてこの3ヶ月間の、いや20年間の旅の到着点がここであったことに
人生の不思議を思い、ただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。


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この写真は、帰国の前日ピーターとベアと一緒に最後の散歩をしたときの一枚。
ベアがからっているカバンは、わたしたちが初めて出会った2年前に私が彼女に
プレゼントした手染めのカバンです。


彼らと出会ったとき、不思議となつかしい気持ちがしました。
いま思えば、目には見えないけれどいつもそばで見守ってくれている存在が
わたしに教えてくれた宇宙からのサインだったように思えます。

そしてドイツに行く前も滞在中も、あらゆる面で惜しみないサポートをくれた彼ら。
それに対し申し訳なさを口にするわたしに彼らはいつも言ってくれました。

   気にするな、きみはもう僕らの宇宙の一部だ。 
   きみをサポートすることは僕らの喜びです。



彼らはわたしをここへ導くための天使だったのかもしれません。



すべてのことはつながっている。
この宇宙のように。

これまでも、これからも。




















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by cotomono | 2015-07-04 13:04 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:29

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ひとり旅最後の一日はデッサウへ。デッサウはベルリンから2時間弱の静かな街
ですが、通りの名前をみただけでここがどういう場所であるか一目瞭然です。

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BAUHAUS
20代前半、インテリアデザインを独学で学んでいたわたしにとって、
BAUHAUSは先生でした。

コルビジェ、ミース、グロピウス、(BAUHAUSではないけど)イームズ...etc
そしてコルビジェに師事したわたしの心の師匠である柳宗理。

彼らとの出会いがなければものづくりをしようとは思わなかった。

独学していた時間は何者でもなく孤独な日々だったけど、
あの頃の美しいものへの純粋な憧れが現在のわたしをかたちづくった。

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そして誰も教えてはくれなかったけれど、彼らの仕事から
美しさのなかに本当のことがあることを直観的に理解した。

わたしは彼らをより深く理解したいと思ったし、そのためには
自ら何かを「つくる」必要がどうしてもあった。

カバンが作りたかったわけではない。
つくらなければ死んでしまうほどに、生きることに切実だったのだ。

わたしはそうやってやってきたし、
いまだって、そうなのだ。

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BAUHAUSはナチスの時代に閉鎖に追い込まれます。

いつだって時の権力者は自由で美しいものを恐れています。
美しさのなかに本当のことがあるからです。

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ちなみにわたしがカバンの展示会をさせていただいたGEDOK HAUS
BAUHAUS建築です。

そう思うとまるで夢のようですが、
20年かかって、ようやくわたしは先生たちに会いにくることができました。

いまのわたしは空っぽだけど、ここであの頃の自分に再会できた気がします。

ありがとう。
BAUHAUS



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by cotomono | 2015-06-13 19:08 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:28

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ベルリン滞在2日目は早朝からベルリンの壁へ。
言わずもがな、東西冷戦時代の記憶を残す場所です。

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といってもいまはメモリアルパークとして整備してあり、
当時の壁もいまは鮮やかな緑に覆われ、ほんの少し残されているだけです。

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通りを挟んだ向かいにあるミュージアムの中に飾られた写真。
1961年8月13日、有刺鉄線ではじめての「壁」ができた瞬間を捉えた一枚。

ベルリンの壁が崩壊が1989年11月10日
1961年当時のこの赤ん坊は現在生きていたら54歳くらいなのかな...
母親たちはどんな思いでこの時代を生きてきたのだろう。

自分たちの暮らす街がある日突然高い壁で覆われるってどんなだろう。。。

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境界線って一体なんだろうな。

この壁みたいに、目に見えて固くて簡単には壊せない境界線もあれば
どんな人の心にも横たわる目に見えない透明で柔らかな境界線もある。


すべての境界線は未知なるものへの恐れからはじまる。
恐れこそが境界線をつくる。

でも自分の心に横たわる無数の境界線をとっぱらうのは容易ではない。
それは、言葉のうまく通じない外国で暮らしていると痛感すること。
でも、その一方で通じているはずの言葉が境界線になることもある。


あぁしかし、世界はこんなにもこんがらがってしまっていて
頭であれこれ考えていても仕方がない。

境界線をなくすには、境界線を超えて自分が動いていくしかないのだ。


NO WAR !
NO BORDER !



余談ですが、わたしベルリンの壁を散策してるとき詐欺にあいました(笑

Can you speak english?と突然トルコ人に声をかけられ何だと思ったら
どうやら視覚聴覚障害者のために寄付してくれとのことで、めんどくさいので
無視しようかと思いましたが。。。

わたしは基本、それがどうゆう手段であっても直接的に「金くれ!」と
言ってくる人間に対しては、限度を超えない限りは金なんてくれてやると
思ってるので10ユーロあげました。
そしたらそのトルコ人、この10ユーロは目の見えない人の分だろ?
耳の聞こえない人にも頂戴よっていうので、なんだか面白くなって、
もう10ユーロもあげました(笑

簡単にだまされちゃってやっぱ日本人はチョロいなーとあのトルコ人は
思ってるでしょうけど、金なんてチョロいぐらいで結構なんです。

詐欺まがいなことをしないと食ってけない人が目の前にいて、
わたしがたまたま金を持っていた。それだけのことです。


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by cotomono | 2015-06-12 22:56 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:27

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7日の夕方、フランクフルトでピーターたちと別れベルリンへ2泊3日のひとり旅。

まったくもって英語に自信がないので外国でのひとり旅はちょっと不安でしたが、
案外ひとりになってみるとどーんと肝が据わるわけで、あーやっぱりひとり旅最高☆
なんて思いつつベルリンまで5時間半の列車の旅を満喫しました。
もちろん、列車の切符やホテルの手配は事前にピーターがやってくれたおかげです!

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列車で移動中にあちこちで風車をたくさん見たけど、日本みたいに丘のうえに
ポツンとひとつではなくエネルギー基地としての風車群として確かに存在していて
ドイツのエネルギー政策の一端を垣間みた感じがしました。またそれが絵になる!

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ベルリンにはカバンを予約してくださったピーターの友人たちに納品を兼ねてでも
あったのですが、そのひとり写真家のFriederikeさんがご親切に駅まで迎えに
きてくれていました。彼女は撮影で世界中を飛び回っているそうで、
翌日の早朝にはフランスに出発しなくちゃならないのに、英語が不自由な私を案じて
車でホテルまで送り届けてくれました。。。
ちなみに彼女はアトブラのくろくろよんびんバッグを買って下さいました!
一目惚れだそうです☆うれしいなー。

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翌日からベルリンの街を散策。ベルリンはドイツの首都であり冷戦時代から
現在に至まで時代のうねりを直に受けとめつつ、常に変化をし続けている街、
そんな印象を受けました。街がモダンアートの実験場みたいな感じとでもいうか
アーティストがベルリンに惹かれるわけが分かる気がします。

ちなみにこの通りをぷらぷら歩いていたら"マドモワゼル”と突然声を掛けられ
フィルムカメラを構えたおじさんに写真を撮られちゃいましたー。

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新旧混在ながら、どこをどう切り取っても絵になる街、ベルリン。
しばらく住んでみたいなーと思わされました。



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by cotomono | 2015-06-12 20:45 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:26

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さて、6/2〜10までフランクフルトーベルリンーデッサウと旅に出ていました。

旅の前半は日本映画好きなピーターとベアと一緒にフランクフルトの日本映画祭へ。
彼らの豊富な日本文化への造詣は映画からきてるんだなーと思うほど、こっちが
色々と勉強になりました。ドイツでこれだけたくさんの日本映画を観るとは
想像してなかったけど、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなーと再認識。
政治経済は死んでも文化は死なない、そう思えた4日間でした。
「Nippon Connection2015」

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フランクフルトはいわゆる観光地でこの写真の下の方には団体ツアーのお客さんが
うようよいて皆同じ方向をみて写真をパシャパシャしているわけですが、
そのほとんどが中国の方々でした。かつて日本人もこんな感じだったんだろうなー。

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ピーターがここのはうまい!と連れてってくれたフランクフルトソーセージのお店。
実はドイツに来てソーセージが美味しいと感じたことがなかったのですが、
ここのは本当に美味しかった!

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この写真の奥に写っているのがパウロ教会
ドイツの民主主義発祥の地だそうで、ドイツ人にとって重要な場所だそう。
フランクフルトに限らずですが、ドイツ人はほんとうにお話(議論)好き。
いまがサマータイムなこともありますが、ワイン片手に夜な夜な語り合ってます。

それから写真は撮ってませんが、フランクフルトは何といっても金融の街です。
ドイツは日本みたく高層ビルはほとんどないのですが、何本かニョキニョキ空に
突き出ているなーと思ったら、みーんな銀行のビルディングでした。

ちなみに「独裁を終わらせろ!」とECB総会に乗り込み紙吹雪で鮮やかに抗議した
女性で話題になっていたECB(ヨーロッパ中央銀行)もフランクフルトにあります。

そういえばフランクフルト滞在中にピータたちの友人のステキなゲイカップルに
ディナーをごちそうになったのですが、その時にご一緒した日本人男性も
金融マンでした。彼いわく、日本、アメリカ、シンガポール、ドイツと働いてきた
けれどあらゆる面においてドイツが一番労働条件がいいと言ってました。
ま、そうでしょうね。。
ちなみに国家資本主義のシンガポールは日本以上に過酷だそうです。。。

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フランクフルト滞在中はベアのお兄さんのお家にホームステイさせて頂いた
のですが、フランクフルトからアウトバーンで30分程度で素晴らしい森の中へ。
ドイツはどこに行っても緑が近くにあって、都会であっても息抜きができる環境
が整っています。

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最後にフランクフルト日本映画祭のことをひとつ。

映画祭の最終日に「0.5ミリ」を観たのですが、
主演の安藤サクラさんがゲストに招かれていました。

この映画の中で津川雅彦さん演じる元海軍上がりの"先生”が繰り返し繰り返し
戦争の愚かさについて語るシーンがあるのですが、それが映画の本筋とは外れ
唐突すぎるように感じたので、それについて上映後サクラさんに質問したところ
彼女の姉でもある監督の安藤桃子さんは、意図的にそのシーンを入れたそう。

といってもフィクションではなく、映画の取材でインタビューしたおじいさんが
語った言葉をそのまんま津川さんの台詞として使ったそうで、わたしたちは
戦争を経験した先人たちから直接話しを聞ける最後の世代であることへの
責任があるのだということを、この映画を通じて彼女は伝えようとしたのだと
サクラさんは話してくれました。

わたしはこのことを、サクラさんから直接聞くことができて本当に良かった。
同じ時代に生きる人間として。



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by cotomono | 2015-06-12 19:40 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:25

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早いものでドイツ滞在も残すとこあと1か月。
GEDOKでの展示会後、予想外の反響の大きさに嬉しさ反面、
それにうまく反応できずにいましたが、それはもう過去のこと。

いまは空っぽの状態だけど、それを埋めるために何かを作っているわけではないので
埋まらないものは、そのままに、空白のまま持ち続けようと思うのでありました。

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一昨日はピーターの仕事の打ち合せに便乗させてもらい、ドイツとスイスの国境の街
バーゼルへ。ライン川沿いに中世からの美しい街並がそのまま残されていて、
川沿いをぼーと散歩しているだけで、かなりリフレッシュできました☆
水と緑が近くにあるだけで、どれだけ人は救われるか...

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ちなみにスイスは戦争で街が焼かれていないらしく、1500年代ものはざらに、
古いもので、1200年代の建物もそのまま現在に至まで使われているそうです。
こちらはバーゼル駅舎の木の天井。木目が本当に美しい。

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実はバーゼルに行ったのはJoseph Beuysの展覧会を観るためだったのですが、
伝説となったものを目の当たりにしても、わたしの心の状態もあってか、
うまく反応できませんでした。。。

ただ、美術館の前の壁に誰かが描いたであろう、
メッセージが胸に突き刺さり、それを見つけることができてよかった。

        WHAT THE FUCK IS ART ?
        DROPPED BOMBS IN 1944


ちなみにバーゼルは、億単位でアートが取引される巨大なアート市場でもあります。

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安倍首相がああなってしまった根っこには、やっぱり親子関係にあるんだなぁと
これを読んでいて思いました。

岸信介と真逆…安倍晋三が一切触れない“もう一人の祖父”は反戦政治家だった!


人が人として、無条件で承認されること。
ただ、愛し愛されること。

子どもにとっていちばん最初の社会となる親との関係は、本当に極めて重要なんだと
安倍さんの言動を見るたびに思い知らされます。
もちろん、親が属している社会も然りですが。。。

そんな彼を非難し批判すればするほど、彼はより一層復讐心を燃やすでしょう。
それが個人的なことで収まればいいのですが、困ったことに、彼は総理大臣です。
そして彼の回りにいる人たちも、多かれ少なかれ、彼と同じような境遇にあるのでは
ないでしょうか。。。

皮肉なことに、安倍さんを非難しまた理解しようとすればするほど、
自分自身にフィールドバックすることにもなって、
もしかすると彼は、現在を生きる日本人にとって良い教材なのかもしれません。




さて、ドイツ滞在最後の1か月となる6月は、フランクフルト、ベルリン、デッサウ
そしてフランスはストラスブール、そして憧れの地ロンシャンへと旅が続きます。

日本から大好きな友達もやってくるので、楽しみです☆
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by cotomono | 2015-05-29 19:09 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:24

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さて、GEDOK HAUSでの展示会ですが、一昨日で無事に終えることができました。
4日間という短期間でしたが、初日から信じられないほどたくさんの人にお越しいただき、本当に素晴らしい経験をさせていただきました。

そして今回、事前予約分も含めて15点カバンを持ち込んでいたのですが、
[ARTANI]というショップの買い取りも含め、すべてを完売することができました。
もう20回近く展示会をやってきましたが、完売したのはこれが初めてです。

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展示会3日目の夕方からは、トークショーの場を設けていただきお客様の前で
自分の考えやものづくりの姿勢をお話しました。ファシリテーター役のピーターが
うまくわたしのキャラクターを引き出してくれたのもありますが、ドイツ語も英語も
さっぱりのわたしの言葉を通訳してくださった、淵脇謙治さんの存在なくしては
今回のことは語れません。彼はドイツ在住15年の陶芸家で、今回器を一緒に展示
して下さいました。話てても全然飽きない、本当にクレバーな人です。

簡単に通訳といっても、その人に中に横たわる共通する言葉がなければ、
ただ上辺だけの単語なってしまいますが、彼にはわたしの言葉を通訳し、
それを彼の言葉で翻訳できるだけの力があったので、わたしが話す以上に
言語の違うドイツ人の方々にも深く届いたのだと思います。

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そして、わたしの言葉を翻訳し伝えてくれた人がもう一人います。ベアトレスです。
わたしは今回の展示会でどうしてもミヒャエル・エンデの「MOMO」についての、
話をしたくて、本当のことを言えばカバンを動かすことが目的ではなく、
それをしたいがために、わたしはカバンたちと一緒にドイツきやってきました。


そのことを伝えるために、わたしはまず日本語で文章を書きました。
そして、それをMARIABERGで通訳してくださったいづみさんに
ドイツ語で直訳してもらいました。

でも、それをベアに見せたところ、これではドイツ人には伝わりにくいから
わたしが翻訳すると言うので、じゃあ、英語で書き直すからそれをドイツ語に
翻訳してくれる?と言ったら、大丈夫、わたしは日本語は分からないけれど、
あなたのことは深く理解している。だから、いづみさんの直訳文で十分。
わたしはあなたの気持ちをうまく代弁することができるからと言って、
丸2日かけて、ドイツ語のテキストを書いてくれました。

わたしには彼女が書いてくれたドイツ語が読めないけれど、
もう、彼女の気持ちだけで、ここまできた甲斐があったなと思いました。

そして、カバンを欲しいとおっしゃってくださる方以上に、このベアが翻訳した
わたしの言葉を持って帰りたいという方がたくさんいて、本当に奇跡のような
経験をさせてもらいました。

これは、わたしの言葉であり、ベアの言葉でもあります。
だからこそ、たくさんの人の心に届いたのだと思います。


余談ですが、ちょくちょくのぞいている
占いのページに
ドンピシャのことが書いてあって、びっくり。。
ま、1週間ずれてましたけどね。。。(笑


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わたしの愛すべき友、ベアとピーター。
彼らがわたしをここまで連れてきてくれました。

ちなみに彼らが持っている黒い布は、わたしが展示会中に制作した
ピーターの日本茶カフェITOのフラッグ。
使いなれないミシンでトラブル続出でしたが何とか完成させることができました☆


最後に、わたしが書いた日本語のテキストをライトダウンします。

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” 時間泥棒に気をつけて ”  今村素子 / Cotomomo ー かばん作家


このマントはミヒャエル・エンデの「モモ」へのオマージュとして制作しました。

私は子どもの頃から「モモ」のお話が大好きで、
大人になった現在でも時折読み返しています。
読み返すたびに新しい発見があって、
何度読んでも読み飽きない不思議な物語です。

このお話のなかに、カシオペアという名前の亀が出てきます。
時間の国に住む時間を司る神様「マイスター・ホラ」が遣わした、
モモの相棒です。

カシオペアは30分先のことまで予見できる不思議な亀です。
甲羅にほんのりと光るサインを出してはモモに知らせます。

『ツイテオイデ!』
『シンパイムヨウ!』
『シズカニ!』

そして、モモを捕まえようとする灰色の男たち(時間泥棒)からモモを守り、
無事にマイスター・ホラのもとまで案内するのです。



私はこのエピソードにインスパイアを受けてこのマントを作りました。

このマントは自分にとってのカシオペアです。
マントの色、深緑は亀の色であり森の色でもあります。
そしてこのマントには大きなジッパーが付いていて、大事なものを詰め込んで
身体に纏うことができます。



私は去年の9月、あるドイツ人の友人たちと糸島という日本の森で遊びました。
その時、たくさんの仕事を抱え文字通り「時間泥棒」に追われる日々でしたが、
彼らと糸島の森で遊んだあと、たくさんのアイデアが溢れ出し、
まるで生まれ変わったかのように元気になりました。
糸島の森は私に素晴らしい世界を与えてくれました。

そして思いました。
もし、時間泥棒に捕まりそうになったらこのマントを纏って森へ逃げよう。
森はきっと私を助け、守ってくれる。

もちろんこれは、わたしの想像の世界のお話です。
しかし、ここにひとつの重要な事実があります。



1945年第二次世界大戦当時、16歳だったミヒャエル・エンデのもとに召集令状が
届きます。少年たちはたった一日訓練を受けただけで兵士として前線に送られ、
彼の学友3人は戦死しました。
そんな状況下でエンデは召集令状を破り捨て、シュヴァルツヴァルトの森の中を
夜間のみ80km歩き、ミュンヘンに住む母親のところまで逃げ切りました。
彼の生きることへの想像力とシュヴァルツヴァルトの森が彼を守ったのです。



2015年の現在を生きる私たちにとって戦争は遠い過去のものです。
しかし、私にはそれが過去のものだとは思えないのです。
それどころか戦争の足音すら聞こえてきそうです。

わたしは恐れています。

残念ながら、日本は灰色の男たちに支配されています。
時間泥棒の手を借りるまでもなく、
お金と引き換えに自ら時間を差し出す人ばかりです。
お金というものが何かを理解することもなく。

そして近い将来、灰色の男たちはもはや時間ではなく、
命を差し出すよう求めてくるでしょう。
その準備が着々と進んでいます。そして多くの日本人がそれに対し無関心です。

わたしは過去十数年にわたり社会運動というかたちでそれに対する抗いを
試みてきました。反戦、政治、環境、反グローバリズム経済、、、
実に様々な社会運動に関わってきました。

しかし、2011年3月の福島原発事故以降、一切の社会運動から手を引きました。
そして福島を含む被災地を2回訪れ、カバン作家としてのはじまりの場所であり、
またの大切な売り場でもあった東京からしばらく距離をとることを決めました。
それが自分ができる責任の取り方のひとつだと考えたからです。

何故なら問題は福島にあるのではなく、東京にあると思ったからです。
正確に言えば「東京」という名をした巨大な資本システムが、
福島の原発事故を招きました。
そして、その責任を誰ひとりとして取ろうとはしません。
そんな日本人のひとりとして、世界に「ごめんなさい」と言いたい。

わたしはもうプラカードを持ってデモ行進はしません。
それはもう、自分の方法ではないからです。





すべての「表現」の根幹にあるものは平和です。
無条件の、生の肯定です。
顳顬に銃を突きつけられて、いったいどんな「表現」ができるでしょう?

おおげさだとおっしゃるかもしれませんが、
そのことを想像(Imagination)できなくて、
いったい、どんな創造(Creation)ができるでしょう?

そんな「生きる」ことへの想像力を欠いた表現など、
それはどこか「嘘」だと思います。

わたしはずっとその想いでカバンを作ってきました。

美しいものをつくろうと思います。
平和を、つくろうと思います。

それが、自分の生きる姿勢であり「表現」だから。


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by cotomono | 2015-05-19 17:39 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:23

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さて、ドイツ滞在のメインイベントである人生初の海外展示会ですが...

今日無事にセットアップを終え、5月14日〜17日までの4日間
『GEDOK HAUS Stuttgart』をお借りして、カバンの展示会を行います。

ここは非営利のアーティスト・イン・レジデンスプログラム対応のアトリエ兼住居、
そして、アートを志す若者たちの学校としての一面も併せ持つ、
ドイツでも有数の歴史のあるアートスペースです。ちなみに女性オンリー。

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最初、ピーターたちにこの場所を提案されたとき、さすがにここは無理だろうと
思っていたらすんなりOKがでて、展示会の年間スケジュールは既に埋まっていた
そうだけど、5月に4日間だけ空きがあるとのことで、私がそこにピッタリはまった
感じです。なんたる幸運☆

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思うに、わたしがいわゆるアーティストでなかったのが良かったのかも。
カバン(作品)というより、わたし自身に興味を持ってくれたようです。

ここは非営利なので販売は基本NGですが、特別にしてもいいよと言ってくれて
はいますが、わたしとしても物を売るためにこの場所を使わせてもらうわけでは
ないので、ここでしか経験できないことをこの4日間でたくさん経験したいなと
思っています。

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おなじみのアトブラコラボコーナー。今回はTシャツも一緒に展示しています。
この方が、わたしが何をやりたいのかが伝わるかなーと。。。

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右のシルバーヘアーの方がGEDOK HAUSのディレクターChristinaさん。
すごく気さくな方ですが何ともいえない唯一無二のオーラを感じます。
左の女の子は展示のセットアップを手伝って下さったDorotaさん。
ポーランドからのインターンシップだそうです。

というわけで、明日から4日間よろしくお願いします!


ここでの写真は、インスタにたくさんアップしているので見たい人はどうぞ。
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by cotomono | 2015-05-14 04:28 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:22

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さて、昨日無事にライターKさんが日本に帰国し、何やかんやと盛りだくさんな
1週間が終わりました。日々のことをブログやインスタにアップしたかったけど、
とてもそんな余裕はなく、ようやくこうしてパソコンに向かうことができています。

Kさんのドイツ滞在中は、ミュンヘンに日帰り旅行をしたり、シュトゥットガルトの
街を散策したり、ピーターたちと飲んだり食ったり、まぁ、ずーと動き回っていたの
ですが、何といっても2つの福祉関連のワークショップを訪ねたことが最大の収穫。
Kさんも1週間という短い日程でドイツまでやってきたのも、それが目的だったので
通訳の手配を始め、事前にすべてのコーディネートをしておいてくれた
ピーターとベアに本当に感謝です。しかし、あの人たちのホスピタリティーって、
いったいどこから湧き出てくるんだろうか。。。といつも不思議に思います。

ちなみにKさんと訪問した障がい者福祉のワークショップはこちらの2カ所
lebenshilfe-stuttgart
MARIABERG

どちらも本当に羨ましく思うくらいの場所なのですが、詳しくはKさんが後日
ariyaに記事をアップするので、興味のある方はそちらをチェックしてみて下さい。


ちなみに、わたしはアートワークやハンドメイドをメインワークとしている
MARIABERGにやっぱり惹かれたので、そちらのことを少し紹介します。

MARIABERGはWW2の後に作られた障がい者のための住居兼アトリエです。
名前でわかるとおり、もともとは教会による慈善経営だったそうです。

シュトゥットガルトから車で1時間半くらい走った自然がいっぱいの場所にあり
広大な敷地には畑も学校も墓もあって、ひとつの町としての機能は全て完備。
ここには200人以上の障がい者とスタッフが暮らしたり通ってきたりしてる
そうで、事前にコンタクトをとれば外部の人も基本は自由に出入りできる
みたいです。

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MARIABERGの入り口には「atelier5」という小さなアトリエがあって、
ここでみんな絵を描いたり、いわゆるアートワークをしています。

上のおじいちゃんOlav Capさんは、たぶんダウン症と自閉症を持っている人で、
すごく面白い絵を楽しそうに描いてるので、勝手に日本語で話しかけてたら
わたしの身体に頭をこすりつけ、赤ちゃんのような眼でしきりに話かけてくるので
なんだろう?と思っていたら、ラブコールでした(笑

下の写真の笑顔でカメラを構えている人は、atelier5のディレクターAxelさん。
とってもチャーミングでオープンマインドな人で、わたしすぐに打ち解けました。
ちなみに彼はハルキストで、中でも1Q84が大好きでいまは、国境の南、太陽の西
を読んでるんだー、で、君は何が好きなの?と聞かれたので、わたしはやっぱり
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドと海辺のカフカかなーと、片言英語と
笑顔でおしゃべりしましたー。

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こちらの日本人女性はドイツ在住25年のいづみさん。
今回彼女が通訳をして下さったのですが、もう日本語よりドイツ語が馴染んでいる
そうで、時折ドイツ語と日本語が混在し大変そうでしたが、事前に勉強もしておいて
下さり、lebenshilfe-stuttgartのときの通訳の方もそうですが、親切丁寧な対応で
本当に助かりました。

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そしてこの方が、Lokand Kappelさん。
自閉症という名は付いていますが、圧倒的に天才アーティストです。
もう、本当にすごーーーーーーーーーいです、この人。

ちなみに、「絵を買って欲しいんだけどさ?」
と、素直に聞いてくるとことが何ともステキ(笑
私は彼の出来立てほやほやの作品集を買いました。
もちろんサイン付き☆


ここでの写真は、インスタにたくさんアップしているので見たい人はどうぞ。
https://instagram.com/cotomonomotoco/
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by cotomono | 2015-05-09 19:58 | Germany | Comments(0)

Germany stay photograph diary at Stuttgart:21

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少しだけ空が明るくなってきたけど、Stuttgartは今日も雨の一日。

不思議なもので、ベアの田舎で暮らしていた時は日本語のうたを聴く気になれず、
というか、日本人アーティストの音楽を聴きたいとまったく思わなかったのだけど、
Stuttgartに移動してきた途端、無性に日本語のうたを求めるようになった。

思うに、それは当然日本語の方が感情移入をしやすいからであって、
自然いっぱいの田舎で暮らしていたときは、そうすることを敢えて避けてたのかも。
自分の中に入っていくより、もっと大きなものにどーんと委ねたいというか、
ジャッジなどされようもない自然のなかに、ただ身を置きたかったのだ。


でも、ここからは否が応でも向き合わないといけない時間がやってくる。
もうすでに展示会の広報は始まっており、2週間後には、ここへやってきた
本当の理由を、言葉の通じない多くの人の前で話さなければならない。

わたしのカバンで、そんなことが本当にできるだろうか?

そのためのウォーミングアックなのだろう... 佐野元春やら、大橋トリオやら、
くるりやら、自分の心情や感情を代弁してくれる音楽を聴きたくなるのは。



昨夜はいろんな思いが交差してなかなか寝付けずにいると、
後藤さんの新聞に、佐野元晴さんのインタビュー記事をみつけた。

"レディオヘッドも優れた音楽を作るだけではなく、その音楽をどう伝えていくかということにとても意識的で、これまでにラディカルな方法を採用してきてるよね。そしてその態度はトム・ヨークが作る音楽と、やっぱりマッチしてる。結局、彼はいつもアティチュードを示してるんだ。僕は同質のものをASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤さんに感じるんだよね。アティチュードで示してるということ、それこそが変革への、まずは足掛かりをつけていくことになるだろうと思う"



わたしは、まぁなんというか、ちょっと狂っているので...(笑
2014年の始まりの日から、ドイツに出発するその日まで、
佐野元春 & THE COYOTE BANDの「ZOOEY」だけをひたすら聴いていた。
その1年ちょっとの間、ほかのうたを(ちゃんと)聴いた記憶が全くない。
うまく言えないけど、ほかのうたではジャストインできなかったのだ。

そしてこの記事によると、佐野さんは10代の頃ドイツの作家ブレヒトに
傾倒していたというではないか... なんだろう、このつながっていく感じは...


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そう、ブレヒトは若き日のミヒャエル・エンデが師と仰いでいた人物であり、
わたしはエンデの「MOMO」に導かれて、ここにやってきた。

そして、わたしは、わたしの作品であるカバンを通じて、
わたしのアティチュードを示す必要が、どうしてもある。

それが、この時代に生きるものとしての責任だから。



gedokでの展示会では、私の「MOMO」へのオマージュ作品である例のマントを
中心に据えてディスプレイをします。もちろんエンデの「MOMO」とともに。
ちなみに上の写真は本家本元ドイツの「MOMO」 1973年の初版本です。

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こっちにやってきて、私が愛読している日本版の「MOMO」をピーターたちに見せた
とき、それがStuttgartの出版社から刊行されていたことに彼らが気づき、
まるで予め決まっていたことかのように、笑顔で私に教えてくれました。

そして古本屋を探しまわり、1973年の初版本を私にプレゼントしてくれたのです。
私はこっちにくるまで「MOMO」がStuttgartの出版社から刊行されていたことを
知らなかったし、ピーターたちも知らなかったそうです。


でも、わたしは神様のサインに気づいていた。
だからこそ、ここまでやってくることができたのだ。


 神様はサインや前兆を僕の進む道に用意していてくださるのだ

 神様はほんの時たまにしか、将来を見せてはくれぬ
 神様がそうする時は、それはたった一つの理由のためだ
 すなわち、それは、変えられるように書かれている未来の場合だよ

 前兆に従ってゆきなさい

  -アルケミスト






さて、私は明日ミュンヘンにあるミヒャエル・エンデ博物館へ行きます。
どんな顔してエンデに会ったらいいのやら。。。(笑
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by cotomono | 2015-05-02 20:53 | Germany | Comments(0)