夕方、着物屋さんの帰りにバタバタと中洲川端まで生地を仕入れに。
想定外の展開にしばしうろたえるも、なんとかなるなんとなるとつぶやきながら
ドラッグストアーで冬の友ラミーを買って、待ち合わせ場所の『鈴懸』へ。
今日はひさびさRさんとお茶なのだ。
Rさんはわたしよりほぼ一回り上のライターさんで、
二十歳の息子さんのお母さんでもある。
2年前にカバンを買っていただいたのだけど、
その時はまだ
ロゴ刺繍をはじめてなくて、
今回改めてロゴ刺繍を付けたいと申し出てくださったのだ。
正直なところ、「フェアトレード」なるものが何か?
自分にちゃんと落とし込めないままにはじめたこともあって、
今のままでは、それを単なるカバンの付加価値(?)にしてしまうことにもなりかねないと
自分なりに危惧していたところだったので、今回、Rさんの申し出があったことで
改めて考える機会ができた。(ま、なにも深まってないですけどね...)
来月、フィリピンから現地で暮らす彼女たちの来日が決まったといううれしい
知らせもいただいたので、カバンを持って会いにいってこようと思う。
そこで、どう感じるのか、不安でもあり楽しみでもある。
ものづくりをはじめて8年。
ほんとに少しづつだけど自分を取り巻く環境は変わってきた。
はじめはオーダーメイドという、ある意味自分寄りに求めていた場所から
ここ数年は特に、意識的に離れたような気がしている。
より他者に向けて自分をさらしていくことをわたしは望んだし、
当然、求めているものと求められているものの狭間で葛藤もある。
でも、それがわたしにとっての「社会」だから。
簡単に「わたしたち」とは言えないなかで、
さまざまな人がいて、それぞれの事情があって、
やりたいこと、やらなきゃいけないこと、あるのです。
あなたのことを残念がらせてしまった、わたしも
そんななかで、なんとかやってます。