昨夜は津波のようにいろんな思いが押し寄せ、
危うく溺れるところだったけど...
小さな助け舟があって、ぷかぷかと沖まで運んでくれた。
おかげで今日もいちにち、いい気持ちで針仕事を。
ほんと、さんきゅうさんきゅうです。
去年、秋葉原の事件の後、
先見日記で作家の駒沢敏器さんがこのようなことを書いていた。
必要なのは自分を評価してくれる人物ではなく、
評価の外に置いてくれる相手である。
学業や仕事の業績とは何の関係もなく、
特に意味のない会話でもそれじたいを尊いものとして理解してくれるような、
精神的立て直しの手助けを引き受ける存在だ。
相談に対して回答を用意するのではなく、
忌憚のない意見を聞かせるのでもなく、
触れ合っていることそのものに、
短くはあっても時間を共有していることに、
継続的な安心感をもたらしてくれる人間を
人は人として持たなければならない。
あるいはそのような人に、自分がならないといけない。
あるいはそのような人に、
自分はなれているだろうか?
自分に負けないよう、無くさないようにとするばかりに、
大切な人に「それ」を求めすぎてはいないだろうか?
誰かにとって「なんでもない」存在になれているだろうか?
それは友人を失ったときに強く思ったことでもあって、
「どうしたの?」と、たったそのひと言がかけられずに、
かけてもらえずに、突然に、永遠の別れがやってきた。
助け舟になろう。
小さな、助け舟に。
わたしも、なろう。