人気ブログランキング | 話題のタグを見る

きのうの自分をこえてゆけ

きのうの自分をこえてゆけ_a0072072_20491871.jpg

昨日、新しいミシンが届いた。

SINGERの職業用ミシン。
厚布の重ね縫いで試運転をさせてもらい、プロ用といわれる所以を実感するも、
自分と「プロフェッショナル」は、ほど遠い...


今日は朝からミシンをセットし、何か縫ってみようかあれこれ布を触ってみたけど
中途半端にはじめたくなくて、ただ、じぃ...っとミシンを眺めていた。

そのうち、やっぱり今いちばん作りたいものに向かおうと、
アンティークの軍モノのバッグを取り出し、糸を解きはじめる。
頭のなかではだいぶイメージがカタチになりつつあるけど、
こうして実際に素材に触れていくと、だんだんに導かれる場所があって。
その間、新たに浮かんできたイメージや言葉をスケッチブックに走り書き。
そうやって少しづつ、作る準備をしていく。

これから作ろうとしているバッグは、構造的にこれまでで一番難しい。
素材との巡り合わせがなかったら、もうしばらく手をつけられなかっただろう。
でも、この期を逃したらまたつくれなくなるので、
素材をなんどもなんども見つめては、どんどん、どんどん、気持ちを送り込む。
産みの苦しみは大きいけれど、いいものがつくれると信じて、やろう。



NHKの「プロフェッショナル」に出演したとき、
絵本作家の荒井良二さんがおっしゃっていた言葉。

“きのうの自分をこえてゆけ”

それは、「こえてゆく」きのうまでの自分があってこそのものだろう。


プロフェッショナルにはなれなくても、
きのうを肯定し、あしたを信じられるような人に
わたしもなりたい。
by cotomono | 2008-02-17 21:22
<< いいものは、いいきもち。 いのちの食べかた >>