応答する能力

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政治家にとっていちばんの資質は?と問われたら、
迷わず「応答する能力」と答えるだろう。

理由は簡単。
市井の人々の声を聞き、それに応答するのが彼らの仕事だから。


選挙権というものを持って早20年。
毎回ほぼ欠かさず投票に行き、かつては路上に出て投票を呼びかける運動?なども
したことがあるけど、この国の選挙システム自体がひどくアンフェアである以上、
そんなもので民意を計られることに対して虚無感は募るばかりだ。


ただ今回、投票所である政党名を書いたとき、その虚無感が少しだけ晴れた。

理由は簡単。
市井の人々の声を聞き、それに応答する姿勢を明確に示した政党があったからだ。



英語で「責任」を「responsibility」という。

語源は定かではないけど、おそらく
response(応答)+ability(能力)=responsibility(責任)
なのではないかなと常々思っているのだけれど...

数年前、この国(政治家)の無責任さはいったいどこからくるのだろう?と
自分なりに考えていた時期があったのだけど、それが「応答しないこと」から
きていることに考えが至ったとき、すごく腑に落ちた。


言わずもがな、政治は世を映す鏡だ。
応答しない世の中であれば、応答しない政治が現れるだけだ。

応答する能力を問われているのは、限られた投票箱の先だけではなく
その手前にある無数の人々だ。


そして、その能力は想像力を伴う。

なぜなら責任とは、事が起きた後にはとりようがなく、
だからこそ「責任を持った行動を事前にとる」しかないのだから。



すべては想像力の問題なのだ。
僕らの責任は想像力の中から始まる。

イェーツが書いている。
In dreams begin the responsibilities
まさにそのとおり。

逆に言えば、想像力のないところに責任は生じないのかもしれない。
このアイヒマンの例に見られるように。 

                    - 村上春樹「海辺のカフカ」より

































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by cotomono | 2017-10-25 23:38 | Comments(0)
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