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秘密の国

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特定秘密保護法案という、なんともノーセンスな法案が、
なんともノーセンスな人らによって衆議院を通過するそうだ。
ふーん。

さながら「秘密の国」へようこそ、ってことかしらん。
何が秘密かも秘密って、なにこれ、リアルファンタジー?
いよいよシュールな世界になってきて、もう笑うしかない...(笑


そんな冗談はさておき(って、ぜんぜん冗談じゃないけどね。

内田樹さんのブログに、「特定秘密保護法案について」
いつもながらよく解るように記してあったので、一部を転載させていただきます。

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・改憲による政体の根本的な改革のめざす方向は「日本のシンガポール化」であり、さらに言えば「国民国家の株式会社化」である。つまり、「経済発展」を唯一単独の国是とする国家体制への改組である。すべての社会システムは経済発展を利するか否かによってその適否を判定される。経済発展に利するところのない制度(おもに弱者救済のための諸制度)は廃絶される。

・取締役の選出を従業員が行ったり、役員会の合意事項に労働組合の承認が必要であったり、外部との水面下の交渉やさまざまな密約について逐一全社員に報告する会社は存在しない。株式会社は一握りの経営陣に権限も情報も集中する上意下達システムであることで効率的に機能するのであって、従業員の過半数の賛成がないと次の経営行動ができないような会社は存在しない。だから、「国家の株式会社化」とは端的にデモクラシーの廃絶を意味する。

・特定秘密保護法案は、安倍自民党と彼に与するグローバリストたちが画策している「国家の株式会社化」プロセスの一環である。

・それは別に彼らが「株式会社化された国家こそ理想の国家である」という牢固たる政治的確信を持っているからではなく、「その方が経済成長しやすい」というあまり根拠のない信憑に衝き動かされているからである。一言で言えば、この法案が国会を通過するということは、「デモクラシーか金か」という二者択一を前にしたとき、ためらわず「金」と回答する人々が日本のマジョリティを占めるようになったという現実を映し出しているのである。

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どうやら特定秘密の国化法案は、大手を振って「株式会社☆日本」にするための
魔法の法案らしい。


それで、あらためて思うんだけど。

もう、国が何の恥じらいもなく「株式会社」になる、私利私欲を肥やすってんなら、
なんも(心)身を粉にしてまで、株式会社にお勤めすることもないんじゃなかろうか


株式会社が、資本主義の申し子だと云うのなら、

その資本が、どこに存在しているのか?
いまいちど、問い直してみるいい機会だ。
by cotomono | 2013-11-24 21:50
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