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非常ベルと濁流カメ

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毎朝通る、正福寺の路地に突き出した大きな木。
思慮深そうな佇まいが物語にでてきそうで、たまに鼻のあたりを触ってます。


昨夜、爆問学問を見ながらうとうとしてると、
突然、ジジジジとどこからともなく非常ベルの音。
何事かと思って窓の外をのぞくと、向かいのマンションの住人が皆こっちをみて指さし、
慌てた近所の人たちが外に出てきているので、え?こっちですか、、、と
びっくりして玄関ドアを開けると、廊下中に響き渡るけたたましい警報音、、、
えー、まさか火事!!!と一瞬パニックに。ど、どうしよう、と、とにかく逃げなきゃと
急いで着替えて戸締まりして財布と携帯だけもって廊下にでると、エレベーターは停止。
ふって湧いたような非常事態になにごとなにごと?と互いに確認しながら
みんな階段を使ってとりあえず外にでるも、どこにも火事らしき気配はなく、、
誰からともなく誤作動じゃ?ということで、それぞれの部屋に戻っていったのであった。
それからしばらくして非常ベルは止み、ほっとして寝ようとしたら今度はうーうーと
サイレンの音が、、、心配した近所の人が消防車を呼んだらしく、
まったく人騒がせな誤作動であったが、火事じゃなくてほんとに良かった、、、。

まぁ、でもいつ何時、なにが起きるかわかんないわけで、、
備えようにも、後悔しないようにただ毎日をまっとうする他ないけど、
そんなにうまくはできちゃいないもの。いつだって、後悔先に立たずなのだ。


そんなことを思いながら、どかどかと降りしきる雨のなか、今朝も長靴はいて
着物屋さんへ向かう途中、ここのとこの大雨で増水した那珂川に2匹のカメを発見。
遠目にもはっきりカメとわかるくらいの大きさで、濁流のなか首だけ出して
あっぷあっぷと懸命に泳いでいた。
たぶん、元々はペットとして小さな水槽で飼われてたミドリガメあたりだろう、、、


大海を知らずまま、囲われた安全地帯で一生を終えるか、
手足をばたつかせ、泥水に飲まれながらも海原へ向かうか、

2匹の濁流カメに思う、梅雨の朝であった。
by cotomono | 2010-07-14 20:24
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