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いりこと冷や麦

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今日も梅雨らしい雨。四季がはっきりしてるのはいいことだけど、
こうじめじめむしむししてくると食欲がガクンと落ちる。
一日着物にアイロンをかけて熱にさらされていると、もうてきめん。
特に主食のお米が食べたくなくなるので、それに代わるものとして
夏はひや麦を子どもの頃からよく食べている。素麺ではなく、ひや麦。
わたしは素麺と冷や麦が別物であることすら知らなかった。
ずっと、素麺だと思って食べてきたのが実はひや麦だったのを知ったのは
大人になってからだ。

で、つゆは、いりこを乾煎りしてすり鉢ですったものに醤油をたらし水でうすめるだけ。
それに柚子胡椒にみょうがを刻むとそれだけで食欲が湧く。
多くのご家庭では、追い鰹の甘いつゆを使われているだろうけど、うちは昔からいりこ。
三つ子の魂100までというが、子どもの頃から慣れしたんだ味はなかなか抜けない。

子どもの頃、大きなすり鉢で家族分のいりこをするのはわたしの役割だった。
煎り立てのいりこをつまみ食いしながら、ごりごりとやるのは子どもにはなかなかの
重労働だったけどおもしろかった。そういう一連の動作も含めての冷や麦なので、
どうしても粉末状のいりこ出汁を使う気になれない。
三つ子の魂100までとはほんとによく言ったものだ。

こないだ、諸岡商店で五島列島のいりこを計り売りしてもらってるときに、
冷や麦といりこ出汁の話しをおじちゃんにすると、へー、そりゃ知らんかったわ
と言われたので、どこのご家庭でもってわけではないらしい。

いまは、調味料をはじめあらゆる味付け材があってほんとに便利になったけど、
わたしは昔ながらの、ちょっと物足りない感じのする味付けがやっぱり好きだ。

ちなみに、冷や麦は農協(Aコープ)のものがシンプルで美味しいです。
揖保の糸とかと違って、ちょっと物足りない感じで(笑)
by cotomono | 2010-06-26 15:53
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